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松田哲の「FX一刀両断!」
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米ドル/円は調整下落があってしかるべき。
下値メドは90円台前半程度。そこで買い!

2013年02月13日(水)16:13公開 [2013年02月13日(水)16:13更新]

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■日足ではウェッジを上抜けして「買いシグナル」点灯

 最後に、日足チャートの分析を行なう。

 下のチャートを見てのとおり、米ドル/円は「緑の破線」で示した「短期のサポート・ライン」と、「青の破線」で示した「短期のレジスタンス・ライン」で、「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成していた。

米ドル./円 日足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 そして、この「三角保ち合い(ウェッジ)」に注目するならば、「抜けた方につく」がセオリーである。

 つまり、「サポート・ライン」(緑の破線)を下に抜けたら「売り」、
「レジスタンス・ライン」(青の破線)を上に抜けたら「買い」となる。

 米ドル/円相場は、日足チャートに表示したように、「レジスタンス・ライン」(青の破線)を上に抜けて「買いシグナル」を発した

■ボックス相場の上限に留意した細かい売買が有効だった

 米ドル/円は「三角保ち合い(ウェッジ)」を上に抜けて、「買いシグナル」を発したが、その一方で「下限77.00円程度-上限80円台ミドル程度のボックス相場」を形成していた。

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 「ウェッジ」を上に抜けて発せられた「買いシグナル」に従って米ドル/円が上昇していく場合でも、「80.00円近辺から80円台ミドルの水準はボックス相場の上限である」ことに留意すべき、と考えた。

 つまり、78円台後半の「買いシグナル」に従い、米ドル/円をロング(米ドル買い・円売り)で攻める場合でも、80.00円近辺から80円台ミドルの水準で、いったん「利食い」を行なう。

 そして、80円台ミドルを明確に上に抜ける場合、つまり「赤の破線」で示した「ボックス相場」を上に抜ける場合は、改めて米ドル/円をロング(米ドル買い・円売り)にする、といった細かいオペレーション(操作)が有効と考えた。

 そして実際に、事前に想定したとおりの対応が有効だった、と考える。

■衆院選前にはボックス相場のターゲットを達成していた

 2012年11月14日(水)の衆院解散の決定以降、米ドル/円は、急上昇を始め、2012年11月15日(木)に、ボックス相場の上限であった80円台ミドルを明確に上抜けた。

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)

(出所:米国FXCM) 

 「買いシグナル」点灯である。

 ボックス相場のセオリーに従うならば、上限を上抜けする場合は、上限からボックスの値幅分上昇したところがターゲットになる。

 つまり、このケースでは、日足チャートへ表示したように、ボックスの値幅は約3.5円、上限は80円台ミドルだから、ターゲットは84.00円近辺(84円台前半)になる。

ターゲットは奇しくも、前回の高値に一致している。相場では、不思議とこういったことが多々起こるものだ。

 80円台ミドルを明確に上抜けた時点で、勇気を持って「買い」でついていくのがセオリーだ。

 そして、チャートを見てわかるとおり、すでにターゲットを達成した。

■「米ドル買い・円売り」の大きな流れに逆らわないのが賢明

 別のラインなどを書き込んだ、下の日足チャートをご覧いただきたい。

 2012年11月頃からの急騰に合わせて、「ピンクの破線」でサポート・ラインを2本表示している。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 米ドル/円が上昇を始めた時点では、サポート・ライン(1)に従っていたのだが、その上昇スピードを加速させてサポート・ライン(2)が現れた。

 しかし、この上昇は速すぎる(つまり、サポート・ライン(2)の傾きが急勾配すぎる)ので、しかるべき「調整下落」があるだろう、と考える。

 この高値水準(94円台、93円台)から「買い」で参入するのはリスクが高い、と考える。

調整下落を待ち、下落したところを「買う」ところ、と考える。

 繰り返しになるが、調整を期待して「米ドル売り・円買い」から入るのは避けた方が良い、と考える。

 実際のマーケットは、調整気味に下落しても「日銀総裁の辞任ニュース」や、「ブレイナード米財務次官の発言」といった事前に予期できないニュース、出来事で、急反発している。

 こういった突発的な出来事は対応が難しい

 大きなトレンドは「米ドル/円上昇」と考えるので、米ドル/円の調整下落を待って、「米ドル買い・円売り」を行なうのがセオリーと考える。

すでに大きなトレンドが「米ドル/円上昇」になっているので、「米ドル買い」の材料(ニュース)に激しく反応しやすい素地がマーケットにある、と考える。

(2013年02月13日東京時間 11:40記述)

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松田哲の「FX一刀両断!」
松田 哲 (まつだ・さとし)

早稲田大学法学部卒業。三菱信託銀行、フランス・パリバ銀行、クレディ・スイス銀行などを経て、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーとして活躍。現在は松田トラスト&インベストメント代表取締役として、法人・個人向けコンサルティング業務を行っている。著書『外貨崩落』(技術評論社)などで米ドル/円相場、クロス円相場の下落を見事的中。近著に『1勝9敗でも勝てる松田式FX!』(ダイヤモンド社)がある他、『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?』(技術評論社)、『FXの教科書』(扶桑社)、『投資で浮かぶ人、沈む人』(PHP研究所)、『FX「シグナル」を先取りして勝つ!』(技術評論社)などの著書がある。

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