■直近のユーロ/米ドルは週足で「売りシグナル」点灯
今週はユーロ/米ドルの分析を行なう。まず、下の週足チャートをご覧いただきたい。
(出所:米国FXCM)
2011年以降の値動きに着目すると、サポート・ライン「ピンクの破線(太線)」を割り込んで以降は、レジスタンス・ライン「緑の破線(太線)」に従って下落した、と考える。
「緑の破線(細線)」は、「緑の破線(太線)」の平行線である。
そして、チャートを見てわかるように、ユーロ/米ドルはリバウンド(上昇)して、レジスタンス・ライン「緑の破線(太線)」を上に抜けている。
レジスタンス・ラインを上に抜けたので、その時点で「買いシグナル」を発した。
週足チャートで見る限りでは、この「買いシグナル」を発した時点で、ユーロ/米ドルが、もう一段上昇する可能性を示唆している。
1.20ドル台からの上昇で、サポート・ライン「紫の破線(太線)」を表示した。
「紫の破線(細線)」は、「紫の破線(太線)」の平行線である。
直近の値動きで、ユーロ/米ドルが下落し、サポート・ライン「紫の破線(太線)」を割り込んだ。
明確に割り込んだ(明確に下に抜けた)と判断できるので、「売りシグナル」点灯である。
■ヘッド&ショルダーは、もう1つ「山」をつくると思われる
続いて、別のラインなどを書き込んだ週足チャートをご覧いただきたい。
ユーロ/米ドルの中長期のチャートの形状から、「ヘッド&ショルダー(※)」の可能性を考えていた。
(※編集部注:「ヘッド&ショルダー」はチャートのパターンの1つで、天井を示す典型的な形とされている。人の頭と両肩に見立てて「ヘッド&ショルダー」と呼ばれていて、仏像が3体並んでいるように見えるために「三尊型」と呼ぶこともある)
(出所:米国FXCM)
念のために付記するが、「ヘッド&ショルダー」は完成していない。
完成した時点で相場が走り出すはずだから、前回の1.2300ドルを割れた時点でも、「ヘッド&ショルダー」は未完成だった。
上のチャートでは、「ピンクの破線」で2011年5月上旬(5月4日)の高値1.4940ドルが右肩の高値になるケースを想定して、「ヘッド&ショルダー」の「3つの山」を示唆していた。
しかし1.20ドル台からの上昇で、「3つの山」では「ヘッド&ショルダー」は完成しなかった、と考える。
直近の値動きでは、「紫の破線」で示したサポート・ラインに従って上昇していたが、このサポート・ライン「紫の破線(太線)」を割り込み、「売りシグナル」を発した。
今後、もう1つの「山」(もう1つの右肩)を作るのではないか、と考えている(「ヘッド&ショルダー」は、「山」が3つでも、4つでも、5つでも構わない)。
なお、「ヘッド&ショルダー」は、ネック・ラインを明確に割り込んだ時点で対応するべきで、「ヘッド&ショルダー」を作るかもしれない、といった予見(予測)でポジションを取ると、失敗することがある。
続いて、日足チャートをご覧いただこう。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)