当記事では、バイナリーオプションの新規制内容についてお伝えしていますが、その前に各社バイナリーオプションの最新スペックを知りたい! という方は以下のコンテンツをご覧ください。
【参考コンテンツ】
●最短1分前まで購入できる商品も登場! 人気のバイナリーオプションを徹底比較!
上記コンテンツは現在、日本国内で提供されているすべてのバイナリーオプションを網羅しており、そのスペックも随時最新のものに更新しています。
■バイナリーオプションの自主規制はいつ実施されるのか?
実施予定となっているバイナリーオプションの自主規制。その動向が気になるトレーダーは少なくないはず。
バイナリーオプションは昨年、2012年あたりから人気がうなぎ登りとなってきた金融商品。ある時点の為替レートとその後の判定時刻の為替レートが上か下かを予想する「ハイロー型」のものを中心に人気を集めている。
GMOクリック証券の「外為オプション」、FXトレード・フィナンシャルの「HIGH・LOW」、「HIGH・LOW MAJOR」、FXプライムの「選べるHIGH・LOW」あたりの人気が高いようだ。
【参考コンテンツ】
●最短5分で決着、最低50円から取引可能! 人気のバイナリーオプションを徹底比較!

しかし、バイナリーオプションはその「賭博性」が問題となり、業界団体の金融先物取引業協会が現在、自主規制の制定を進めているのだ。このことは当コーナーでも以前お伝えしたとおり。
【参考記事】
●バイナリーオプション各社が取引実績発表。業者が損!? 払戻し率100%を超えた月も!
自主規制の内容が最終的にまとまるのは2012年度の年度内との情報もあり、そうなると、もしかして今月、2013年3月いっぱいで今まで人気のあったバイナリーオプションがもう取引できなくなってしまうかも…とザイFX!も考えていた。
実際、サクソバンクFX証券のように、「バイナリータッチオプション」の取扱いを2013年3月いっぱいで中止することをすでに発表している会社もある。
■自主規制が効力を発するのはまだ数ヵ月先か
しかし、2013年3月で“バイナリーオプションが突然死”ということはどうやらなさそうなのだ。
複数の業界関係者に聞いた話を総合すると、3月に自主規制内容が最終的にまとまったとしても、それをきちんと文書化するのに何ヵ月かかかり、さらに実際に正式な自主規制が文書化されて発表されてから、その内容に沿って各社が態勢を整えるまで、猶予期間が数ヵ月間設けられるだろうとのこと。
つまり、自主規制が制定されるのは間違いないところだが、オーソドックスに手順を踏んでいけば、それが効力を発するのはまだ数ヵ月先となりそうなのだ。
これは正式に決まった話ではないものの、バイナリーオプションファンにとってはホッとひと安心というところではないだろうか。
ちなみにFXトレード・フィナンシャルの副社長・太田順也氏は同社が公開している「バイナリーオプションの今後の方向性」というネットセミナーのなかで、自主規制が制定されたら、「新ルールに対応した新High・Lowをすみやかに準備する」と述べている。

■為替市場は「世界最大最高のカジノ」!?
冒頭でも述べたが、バイナリーオプションはその賭博性が問題になっているという。「賭博性」とは結局、どれだけ「偶然性によるところが大きいか」という問題になるだろうか。
しかし、バイナリーオプションだけが、他の金融商品と比べて特に偶然性が高いのだろうか?
確かに為替レートが上に行くか、下に行くかを当てる「ハイロー型」は一見、ギャンブル的に見えるところがあるかもしれない。しかし、どんな相場も上か下に動くのは当たり前。相場を対象とした他の金融商品もその本質は似たようなものではないのか。
たとえば、FXはどうだろう。
FXもバイナリーオプションもともに為替を対象としていることでは同じ。そして、経済評論家の山崎元氏のように為替市場を「世界最大最高のカジノ」と表現する人もいる。
その表現は決して為替市場を貶めているわけではない。為替自体は「投資」の対象ではなく、ゼロサム・ゲーム的な「投機」の対象であってリスクはあるが、しかし、魅力があるというのが山崎氏の趣旨なのだ。
【参考記事】
●「為替投資入門」の勘所(山崎元のマルチスコープ/ダイヤモンド・オンライン)
為替相場の動きにはある程度、偶然性によるところがあるだろう。だから、FXにもバイナリーオプションにも賭博的な要素がまったくないと言えばウソになる。
では、FXよりもバイナリーオプションの方が賭博性が高いと言えるのか?
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