■2012年6月~8月は買い・売りシグナルを繰り返す
再掲載した下の日足チャートには、レジスタンス・ライン(1)「青の破線」とレジスタンス・ライン(2)「水色の破線」を表示している。
(出所:米国FXCM)
ユーロ/円ショート(ユーロ/円売り持ち)の損切り(ストップ・ロス)のポイントは、このレジスタンス・ライン(1)「青の破線」を上に抜ける場合である。
そして、ご覧のとおり、2012年6月にレジスタンス・ライン(1)「青の破線」を上に抜けた時点で「買いシグナル」と考える。
その後、この「買いシグナル」に従い上昇することで、サポート・ライン(3)「緑の破線」が現れたが、2012年7月にはこのサポート・ライン(3)「緑の破線」を割り込んで「売りシグナル」を発し、再び下落に転じた。
この時点で、レジスタンス・ライン(2)「水色の破線」が現れた。
ユーロ/円は、サポート・ライン(3)「緑の破線」を割り込んで発せられた「売りシグナル」に従い、94.00円近辺まで下落した。
しかし、それまでの安値であった95円台ミドルを更新して以降の値動きは、94円台から97円台で大きく上下動していた。
この値動きは、乱高下状態だった、と考える。
そして、日足チャートを見てわかるように、2012年8月に短期のレジスタンス・ライン(2)「水色の破線」を明確に上に抜けて、「買いシグナル」を発した。
(出所:米国FXCM)
戻り高値は97円台後半だったので、98円台に乗せる場合は、この時点で保有している「ユーロ売り・円買い」のポジションは、いったん「損切り」を敢行するところだった、と考える。
■ストップ・ロス水準の102円を抜けてもう一段急騰
この時点では、本格的なストップ・ロス水準は102円台前半程度だから、97.00円-102.00円のゾーンは、改めて「売り場探し」になる(97.00円-102.00円のゾーンで、改めて、「ユーロ売り・円買い」を行なう)と考えた。
この時点では、大局でのユーロ/円の下落トレンドは変わっていない、と考えたからだ。
しかし、本格的なストップ・ロス水準である102円台前半程度を上に抜けて、ユーロ/円はもう一段急騰した。
(出所:米国FXCM)
102.00円を明確に上に抜ける場合は、ユーロ/円のショート(売り持ち)は、いったん「損切り」を敢行するところ、と考える。
こういった値動きに従い、短期のサポート・ライン(4)「緑の破線」が現れた。
■2012年12月にはボックス相場を上抜けしてターゲットを達成
2012年9月から11月にかけて、ユーロ/円は日足チャートに表示したように、「下限99.50円-上限104.50円のボックス相場」(赤の破線)を作っていた。
(出所:米国FXCM)
ユーロ/円は、衆院解散の決定(2012年11月14日)をきっかけに、状況に変化が出た、と考える。
ユーロ/円がボックス相場の上限(104.50円近辺)を明確に上に抜ける場合は、ユーロ/円の「買いシグナル」だ。
ボックス相場のセオリーに従えば、この「買いシグナル」のターゲットは109.50円近辺になる。
そして、衆院選(2012年12月16日)の結果を見るまでもなく、衆院選挙の直前に、このターゲット(109.50円)を“完全に”達成している。
ユーロ/円の日足チャートを俯瞰すると…
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