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川合美智子さんのシドニー逆張りトレードと
ポイント&フィギュアを使った儲け方とは?

2013年07月23日(火)15:38公開 (2013年07月23日(火)15:38更新)
ザイFX!編集部

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「24グランプリで300万円超稼いだ実力派!ワカバヤシFX・川合氏のトレード手法とは?」からつづく)

ポイント&フィギュアでエントリーのタイミングをつかむ

 川合さんがトレンド判断やエントリーに活用している「ポイント&フィギュア」。これは縦軸は価格を表しているが、横軸には時間の概念が入らない不規則時系列チャートだ。

 簡単に説明すると、為替レートが上昇したときには「×」を、下落したときには「○」をマス目に記入し、レートが一定以上動いた場合だけ、印をつける。小さな値動きに、とらわれないようにするためだ。この1つのマス目のことを「1枠」と言い、あらかじめ「1枠」をいくらにするかを決めておく。

 また、それぞれの列は、上昇か下降かの一方のみが表示され、×と○は同じ列には記入しない。×も○も一列に必ず4つ以上記入する。つまり、価格の方向転換には、価格水準に応じた4枠以上の価格変動が必要というわけだ。

 実際に使う場合、ダマシを減らすとともに、ある程度サインを出やすくするため、「1枠をいくらにするか」「何枠で転換するか」ということを考える必要がある。

 川合さんの場合は、次の2パターンを利用している。

【川合さんのポイント&フィギュアの値】
・ 短時間のトレード
1枠10銭(10ポイント)、4枠転換(40ポイント)
・ スイングトレード
1枠50銭(50ポイント)、4枠転換(200ポイント)

 ポイント&フィギュアの一般的な売買サインの見方は、図表のとおり。

「ここだ!」というときは利乗せで果敢に攻める!

 今回の第3回「リアルトレード 24グランプリ」(インヴァスト証券主催、5月1日~7月31日)期間中、川合さんがもっとも大きく稼いだのは、米ドル/円レートが5月22日(水)の高値103.7円台から6月13日(木)の93.7円台になるまでの円高・米ドル安局面だったという。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)

(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)

 103.7円台から下がる局面で、ポイント&フィギュアの4枠転換(200ポイントリバース)が起こり、101.5円で米ドル売り(103.5円にストップ)。

 続いてトレンドライン(下値支持線)を切ったところで利乗せ(米ドル売りポジションを上乗せ)といったように3段階で売りを仕掛け、大きな利幅を稼いだのだ。

 ここに川合流スイングトレードの重要なポイントがある。

 「ポイント&フィギュアの200ポイントリバースの特徴は、一度リバースすると、同一方向へさらに動く可能性が高くなることです。その方向性に賭けてトレードすれば、結果的に大きな利益を得られる可能性があります。

スイングトレードで勝つためには“損小利大”が不可欠ですが、毎回同じポジション量でこれを実現しようと思っても、なかなかうまくいきません。

 プロが言う損小利大とはそういうことではなく、「ここだ!」という場面ではポジションを増やして大きく儲け、そうでないときは淡々と負けて損失を小さく抑えるということ。相場の醍醐味は“利乗せで稼ぐ”ことにあるのです」

 つまり、エントリーが正しく、利益が乗り始めたら、チャートポイント(トレンドライン)を抜けたところでポジションを段階的に増やして、大きな利益を狙うことがスイングトレードで勝つコツというワケだ。

 ただし、中長期のトレンドに対して逆張りの場合は、利食いは迅速に行うのが基本となる。

 川合さんは米ドル/円、ユーロ/円、ユーロ/米ドルを中心に、米ドル/スイスフラン、スイスフラン/円、英ポンド/米ドル、英ポンド/円、豪ドル/米ドル、豪ドル/円など、幅広い通貨ペアを取引しているが、トレード戦術の基本は、どの通貨ペアでも同じだ。

毎朝サクッと稼ぐ「シドニー逆張りトレード」とは?

 次に、川合さんがコンテスト中にも時々実践しているという、「シドニー逆張りトレード」(シドニー市場で空いたギャップで儲ける方法)で毎朝サクッと稼ぐトレード戦術を紹介しよう。

前回の記事で述べたように、シドニー市場は値動きが荒くなり、一方向へ動く傾向があるが、いざ東京市場が始まると徐々に元の水準(ニューヨーク市場の終値)に戻っていくことが多い。

【参考記事】
24グランプリで300万円超稼いだ実力派! ワカバヤシFX・川合氏のトレード手法とは?

 このギャップを狙う、というわけだ。こうした動きは、東京市場の寄付きで一気に進むのではなく、東京市場の取引時間を通じて、徐々に戻っていく感じだ。

 たとえば、図Cのように、7月10日(水)のニューヨーク市場の米ドル/円終値は99.658円だったが、シドニー市場に入ると円高が進み、東京市場の寄付きは99.018円となった。

図C(米ドル/円 15分足・クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 その後、99.624円まで戻している。このとき、東京市場の寄付き(99円近辺)で米ドル買いしておけば、60銭くらいの差益が取れたわけだ。

 「シドニー市場では98円台前半まで下がっているので、ここで買えば、1.円50銭くらい差益が取れたことになりますが、これだけ大きく乖離すると戻らないこともあります」

 「ですから、東京市場の寄付きでエントリーするのが基本と考えてください。また、トレンドに対して順張りか逆張りかも重要です。前述した例は直近のトレンドに対して逆張りですから、利食いも浅くすべきところでした」

 このようにシドニー逆張りトレードのしくみは、いたってシンプル。明日から、誰でも試すことができそうだ。

中長期的には円安トレンドだが、当面は円高に

 最後に、主要通貨ペアの2013年の年内為替見通しと要点を川合さんに聞いた。その内容は、次のとおり。


【米ドル/円】
予想レンジ:1ドル=95-105円。94円を切れたら、88-102円に。

米ドル/円 日足(クリックで拡大)

(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)

 もしも94円を切れた場合も中長期的な米ドル高・円安トレンドは変わらない。

 これからは、市場の注目材料が欧州や日本から、米国の金融政策などに移り、短期的には米ドル中心の相場になる。今までは円売りだったが、今後は米ドルが高くなるのか、安くなるのかという関係の中で、円高・円安に動く。

 つまり、米ドルが買われる材料が出たら円安に、米ドルが売られる材料が出たら円高になるというわけだ。

【ユーロ/円】
予想レンジ:1ユーロ=118-131円。

ユーロ/円 週足(クリックで拡大)

(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)

 週足で見ると、三角保ち合い状態。あと3週間ほどでどちらかに抜けるだろうが、下に抜ける可能性が高い。127円を切れてきたら要注意。4月に入ってからの120円からの上げが早かったので、下値を再度試しにいくと考えられる。逆に132円を超えれば一段の上昇へ。

【ユーロ/米ドル】
予想レンジ:1ユーロ=1.20-1.33ドル。

ユーロ/米ドル 月足(クリックで拡大)

(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)

 月足チャートで見ると、現在レートは31カ月移動平均線(7月22日現在、1.3369ドル)の下に位置している。当面、対米ドルでユーロ安に進む可能性が高い。

【豪ドル/円】
予想レンジ:1豪ドル=88-96円。85円台に入った場合は85-97円。

豪ドル/円 月足(クリックで拡大)

(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)

 目先の下げが88円台で終わったのかどうかはわからない。為替レートの水準がリーマン・ショック前まで戻っているのは、カナダドル、NZドルのほかに、先進国の中では豪ドルだけだが、これを超えて上がるパワーはないだろう。

 月足を見ると、二番天井を形成しているようにも見え、下げのリスクのほうが大きい。現在レートは31カ月移動平均線(7月22日現在、85.51円)の上に位置しているが、これに向けて下げる可能性が高い。

年末近くにもう一度85~86円にトライする動きがあると予想。政策金利を下げる可能性も高く、現行の2.75%から1~2%下がる余地がある。

【参考コンテンツ】
経済指標/金利:各国政策金利の推移

【英ポンド/円】
予想レンジ:1ポンド=132-152円。

英ポンド/円 週足(クリックで拡大)

(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)

 現在レートは、31週移動平均線(7月22日現在、148.01円)の上に位置しているが、147円を切れてくると、31週移動平均線を下に抜けるため、下がる可能性が高くなる。2012年12月に132円近辺から棒上げになっているため、このあたりまで戻すだろう。


(取材・文/河合起季 撮影/和田佳久)


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