■「高値圏での乱高下」は後々の下落を示唆する
今回は豪ドル/米ドルの分析を行なう。まず、月足チャートからご覧いただきたい。
月足チャートを見ると、豪ドル/米ドルは一番右の中長期のサポート・ライン「太い緑の破線」を割り込み、その時点で「売りシグナル」を発したと考える。
(出所:米国FXCM)
上のチャートでは、一番右の中長期のサポート・ライン「太い緑の破線」の傾きを緩やかにして、実際の相場に合わせ調整している。
豪ドル/米ドルは高値圏で「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル近辺-上値1.1100ドル近辺のボックス相場」を形成していたと考える。
ボックス相場「紫の破線」の下限を割り込み、さらなる「売りシグナル」を発したと考える。「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル近辺-上値1.1100ドル近辺のボックス相場」は、「高値圏での乱高下」と考えることができる。
「高値圏での乱高下」は、後々の下落を示唆するケースが多々ある。
このボックス相場「紫の破線」の下限を割り込んだことで、大きく下落する可能性を示唆していると考える。
■大きく急落する可能性が高いことに気がつけばOK
次に、週足チャートをご覧いただきたい。
豪ドル/米ドルは、0.6000ドルアラウンドから、1.1000ドルアラウンドに大きく上昇したが、その上昇過程では、サポート・ライン「緑の破線」に従っていたと考える。
下のチャートでは、中長期のサポート・ライン「緑の破線」の傾きを
緩やかにして、実際の相場に合わせ調整している。
(出所:米国FXCM)
豪ドル/米ドルは、「赤の破線」で示した「下値0.8000ドル-上値0.9400ドルのボックス相場」を上に抜けたことで、「買いシグナル」を発して上昇した。
そしてボックス相場のセオリーどおりに、ボックスの値幅分(1400ポイント)上昇してターゲットを達成したと考える。
「赤の破線」で示したボックス相場を上抜けしてからは、「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル-上値1.1100ドルの約1700ポイント幅のボックス相場」へ移行(シフト)したと考える。
その後、5月上旬に中長期のサポート・ライン「緑の破線」を割り込んだ。「売りシグナル」と考える。
そして、「紫の破線」で示したボックス相場の下限0.9400ドルを割り込み、さらなる「売りシグナル」を発したと考える。
(出所:米国FXCM)
ボックス相場のセオリーに従えば、ボックスの値幅分(1700ポイント)下落したところがターゲットになる。つまり、0.7800ドルないし0.7700ドル程度がターゲットだ。
0.90ドル台にある現時点で、実際にそこ(0.7800ドル)まで下落するのか否かを考える必要はないと思っている。この「紫の破線」で示したボックス相場を下に抜けたことで、大きく急落する可能性が高いことに気がつけば、それで良い。
■0.9600ドル程度のターゲットはすでに達成した
続いて、日足チャートをご覧いただきたい。
豪ドル/米ドルは、高値圏で保ち合いに推移し、「下値1.01ドル-上値1.06ドル台ミドルのボックス相場」(紫の破線)を形成していたと考える。
(出所:米国FXCM)
豪ドル/米ドルは、このボックス相場の高値水準から急落し、「下値1.01ドル-上値1.06ドル台ミドルのボックス相場」(紫の破線)の下限を割り込んで、「売りシグナル」を発したと考える。
ボックス相場のセオリーに従うと、0.9600ドル程度がターゲットになる。そして、上のチャートを見てのとおり、すでにターゲットを達成したと考える。
ターゲット達成後、豪ドル/米ドルはさらに下落を続け…
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