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松田哲の「FX一刀両断!」
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大局では下落トレンド継続中の豪ドル/円。
ただし、94円台半ばを上抜けなら損切りを

2013年09月25日(水)15:39公開 [2013年09月25日(水)15:39更新]

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■豪ドル/円は72円-90円のボックス相場を上抜け

 今回は豪ドル/円の分析を行なう。まず、下の月足チャートをご覧いただきたい。

 月足チャートを見ると、右端のサポート・ライン「緑の破線」に沿った上昇が続いた結果、「紫の破線」で示した「下値72円-上値90円のボックス相場」を上に抜けて、「買いシグナル」を点灯させて上昇したことがわかる。 

豪ドル/円 月足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 月足チャートを見ると、全体では上昇しているものの、「上ひげ」が出ており、上値に抵抗があった様子が読み取れる。

 100円以上には、抵抗があったように映る。

 豪ドル/円は、105円台の高値から86円台にまで大きく急落している。そして、86円台からは反発(上昇)して、94円台まで戻している。

■フラッグのターゲットを達成したと考えられる

 続いて、別のラインなどを書き込んだ下の月足チャートをご覧いただきたい。   

豪ドル/円 月足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 月足チャートに補助線を描くと、豪ドル/円は大きな「フラッグ」を形成したことが読み取れる。

 「フラッグ」と考えると、豪ドル/円の上昇は、すでにターゲットを達成した、と言える。

 ターゲットには、まだ2円ほどの余地があるので、ターゲットを達成していない、とする意見が出てくることも理解する。

 しかし、チャート分析はそれほど厳密なものではない。

 特に、月足などの大きなチャートで見る場合は、「だいたいこれくらい」といったメドで考えるべきで、今回はターゲットを達成した、と考えている。

 気をつけるべきことは、「上昇してターゲットを達成したのだから、今度は下落する」というわけではないことだ。

 一般に、上昇してターゲットを達成した後は、そのターゲット近辺で、保ち合いになることもあるし、さらなる上昇になる場合もある。

 しかし、ターゲット達成で、反転するケースもあるので、値動きを注意深く見る必要がある。

 要するに、90.00円を上に抜けて発せられた「買いシグナル」のターゲットを達成した可能性があるので、過去の高値である108円に、こだわらないことが重要だ、ということである。

 そして今回は、「ターゲットを達成した後で、反転し大きく下落するパターンだった」という結論が出た、と考える。

2009年半ばから2012年までは72円-90円のボックス相場

 次に、週足チャートをご覧いただきたい。

 豪ドル/円は、2007年の高値108円台から2008年の安値55円近辺にまで、大きく下落した(2007年の高値108円台は、このチャートでは表示されていない)。 

豪ドル/円 週足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 55円まで下落した後は、下値55円-上値72円の下値保ち合いを短期間続けた。

 55円の安値から、一番左の1本目のサポート・ライン「ピンクの破線」に沿って上昇が始まった。

 この上昇は、2010年春ごろにこのサポート・ラインを割り込んで終わり、「売りシグナル」を発して、下落に転換した。

 この下落は72円でサポートされ、再び上昇に転じた。

 その結果、2本目のサポート・ライン「ピンクの破線」が現れた。

 2本目のサポート・ラインに沿った上昇がしばらく続いたのだが、2011年3月に米ドル/円が急落したことにつられて豪ドル/円も大きく下落し、2本目のサポート・ライン「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した。

 ところが、すぐにG7(先進7カ国)による米ドル/円の協調介入が行なわれたために、その影響を受けて豪ドル/円も90円まで強烈に担ぎ上げられた。

 しかし、介入の効果が薄れてくると徐々に垂れ下がり、再び2本目のサポート・ライン「ピンクの破線」を割って、改めて「売りシグナル」を発した。  

豪ドル/円 週足(再掲載、クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 この2度目の「売りシグナル」に従い相場は大きく下落し、2011年3月の米ドル/円の急落につられて記録した豪ドル/円の安値と過去の最安値を結んだ、便宜上の3本目のサポート・ライン「赤の破線」も下に破って下落した。

 この時も72円でサポートされ、88円近辺まで大きく反転上昇している。

 そこから再度下落したのだが、その下落は、72円(ボックス相場の下限「緑の破線」)にまで届かないうちに終わって反発し、4本目のサポート・ライン「青の破線」が現れた。

結果的には2009年半ばから2012年までの期間、「緑の破線」で示した「下値72円-上値90円の18円幅のボックス相場」を作った。

 そして、2013年初めに、「緑の破線」で囲った…

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松田 哲 (まつだ・さとし)

早稲田大学法学部卒業。三菱信託銀行、フランス・パリバ銀行、クレディ・スイス銀行などを経て、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーとして活躍。現在は松田トラスト&インベストメント代表取締役として、法人・個人向けコンサルティング業務を行っている。著書『外貨崩落』(技術評論社)などで米ドル/円相場、クロス円相場の下落を見事的中。近著に『1勝9敗でも勝てる松田式FX!』(ダイヤモンド社)がある他、『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?』(技術評論社)、『FXの教科書』(扶桑社)、『投資で浮かぶ人、沈む人』(PHP研究所)、『FX「シグナル」を先取りして勝つ!』(技術評論社)などの著書がある。

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