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100.5円上抜けでドル/円に買いシグナル。
けれど、対応が難しいと考える理由とは?

2013年11月27日(水)東京時間 16:24

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■現在は97円台から99円台の保ち合いを継続

 サポート・ライン(1)「ピンクの破線」を割り込んで発せられた「売りシグナル」に従い、米ドル/円は94.00円割れ(93.75円-93.80円レベル)まで急落した。

 そして、94.00円割れ(93.75円-93.80円レベル)から反転上昇し、101円台にまで戻している。

 この反転上昇のきっかけは、6月19日のFOMC(米連邦公開市場委員会)終了後に、バーナンキFBR(米連邦準備制度理事会)議長が、米国の量的緩和策の出口戦略について発言したことだ。

 94.00円割れ(93.75円-93.80円レベル)から反転上昇し、101円台にまで戻したので、サポート・ライン(2)「ピンクの破線」を表示した。

 米ドル/円が垂れ下り、サポート・ライン(2)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発したのだが、96.00円近辺でサポートされたので、サポート・ライン(3)「ピンクの破線」を表示した。

 サポート・ライン(3)「ピンクの破線」は、その後の値動きに合わせて、傾きを緩やかに修正している。

 そして、サポート・ライン(3)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発したのだが、96円台ミドルでサポートされたので、サポート・ライン(4)「ピンクの破線」を表示した。

 さらに、日足チャートにサポート・ライン(5)「緑の破線」を加筆した。 

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 米ドル/円が90.00円を越えて以降、高値圏での保ち合いを続けているので、このサポート・ラインを引くことができる。

 実際の値動きから考察すると、今のところ、このサポート・ライン(5)「緑の破線」が有効であり、このサポート・ライン(5)「緑の破線」に注目した方が良い、と考える。

 このラインの引き方で判断すると、米ドル/円はレジスタンス・ライン「赤の破線」とサポート・ライン(5)「緑の破線」で、「ウェッジ(三角保ち合い)」を形成していた、と考える。

 この「ウェッジ(三角保ち合い)」を明確に上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

■下値は引き続き94円近辺でサポートされている

 日足チャートに「紫の破線」で表示したように、現在の米ドル/円は引き続き、「下値94.00円程度-上値104円程度の10円幅のボックス相場」を形成している、と考えることができる。 

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 より正確な数値で言えば、「下値93.80円-上値103.80円の10円幅のボックス相場」と考えることもできる。

 この「紫の破線」で示したボックス相場が、現在の相場が引き続き「上昇トレンドの中での調整局面」であることを示している、と考える。

 この大きなボックス相場(紫の破線)が意味することは、「下値は、94.00円近辺(=93.80円)でサポートされている」ということだ。

 そして、「新高値を更新する場合は(つまり、103.80円を上に抜けて、104円台に乗せる場合は)、さらに10円上昇する可能性(つまり、ターゲットが114円になる可能性)を示唆している」ということだ。

 逆に、下値(=下限)の93.80円を割り込む場合は、「売りシグナル」を発することになる。

 現時点で、そこまで先読みする必要はないと考えるが、下値(=下限)の93.80円を割り込む場合は大きく下落する可能性があり、その場合は「調整下落」とは言えなくなる。

■大局で見れば現在はまだ「上昇トレンドの調整局面」

 最後に、4時間足チャートをご覧いただきたい。 

米ドル/円 4時間足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 短時間のチャートでは、このところの高値の103円台も、安値の93円台も表示されないが、米ドル/円は、103円台にまで上昇し、その高値103円台から93円台にまで下落し、そして、93円台からは反発上昇している。

結局のところ、「93円台から103円台のゾーン」に留まっている状況である。

 このことから、現在の相場は大局で見ればまだ、「上昇トレンドの中での調整局面」にあると考えている。

 つまり、再掲載した下の日足チャートに表示した「下値94.00円程度-上値104円程度の10円幅のボックス相場」(紫の破線)が持続する期間が、調整局面に相当する、と考える。 

米ドル/円 日足(再掲載、クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 9月17日(火)、18日(水)に、FOMCが開催された。

 このところの最大のテーマだった「米国の金融緩和策の縮小が、9月から始まるのか、否か?」の答えが出た。

 マーケットの7割から8割が、「9月スタート」を予想していたのだが、FOMCの結論は、「量的緩和策の縮小は見送り」だった。

 「量的緩和策の縮小の見送り」(=量的緩和策の維持・継続)が発表されると、米ドル/円は、大きく急落している。

 発表直前の水準が99円台前半程度だったのだが、発表後には97円台後半の安値をつけている。

 しかし、「量的緩和策の縮小見送り」の発表後につけた97円台後半を安値に、米ドル/円は反発し、99円台ミドルにまで急上昇している。

 ただし、99円台は「買い」が続かず、98円台に垂れ下がった格好になっている。

 9月29日(日)の米議会で、上院の可決した予算案を…

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松田哲の「FX一刀両断!」
松田 哲 (まつだ・さとし)

早稲田大学法学部卒業。三菱信託銀行、フランス・パリバ銀行、クレディ・スイス銀行などを経て、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーとして活躍。現在は松田トラスト&インベストメント代表取締役として、法人・個人向けコンサルティング業務を行っている。著書『外貨崩落』(技術評論社)などで米ドル/円相場、クロス円相場の下落を見事的中。近著に『1勝9敗でも勝てる松田式FX!』(ダイヤモンド社)がある他、『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?』(技術評論社)、『FXの教科書』(扶桑社)、『投資で浮かぶ人、沈む人』(PHP研究所)、『FX「シグナル」を先取りして勝つ!』(技術評論社)などの著書がある。

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