■5月上旬に103円まで上昇したものの、その後急落
そして、ゴールデン・ウィークを終えた5月9日(木)のニューヨーク市場で、米ドル/円は100.00円を上に抜けた。
(出所:米国FXCM)
なかなか突破できなかった100.00円を上に抜けたことで、「買いシグナル」が点灯した、と考える。
米ドル/円は、この「買いシグナル」に従い上昇して、103円台の高値をつけてから、下落に転じている。
調整下落する局面があれば、100.00円は、強いサポート・ポイントになる可能性がある、と考えていたが、あっさりと100.00円を割り込み、98円台後半をつけた。
100円割れ(=99円台)には、ストップ・ロス・オーダー(損切りの米ドル売り注文)が集中していた、と考える。
そして、サポート・ライン(1)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
サポート・ライン(1)「ピンクの破線」を割り込んで発せられた…
■現在は97円台から99円台の保ち合いを継続
サポート・ライン(1)「ピンクの破線」を割り込んで発せられた「売りシグナル」に従い、米ドル/円は94.00円割れ(93.75円-93.80円レベル)まで急落した。
そして、94.00円割れ(93.75円-93.80円レベル)から反転上昇し、101円台にまで戻している。
この反転上昇のきっかけは、6月19日のFOMC(米連邦公開市場委員会)終了後に、バーナンキFBR(米連邦準備制度理事会)議長が、米国の量的緩和策の出口戦略(テーパリング)について発言したことだ。
94.00円割れ(93.75円-93.80円レベル)から反転上昇し、101円台にまで戻したので、サポート・ライン(2)「ピンクの破線」を表示した。
米ドル/円が垂れ下り、サポート・ライン(2)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発したのだが、96.00円近辺でサポートされたので、サポート・ライン(3)「ピンクの破線」を表示した。
サポート・ライン(3)「ピンクの破線」は、その後の値動きに合わせて、傾きを緩やかに修正している。
そして、サポート・ライン(3)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発したのだが、96円台ミドルでサポートされたので、サポート・ライン(4)「ピンクの破線」を表示した。
サポート・ライン(4)「ピンクの破線」も、その後の値動きに合わせて、傾きを緩やかに修正している。
さらに、日足チャートにサポート・ライン(5)「緑の破線」を加筆した。
(出所:米国FXCM)
米ドル/円が90.00円を越えて以降、高値圏での保ち合いを続けているので、このサポート・ラインを引くことができる。
実際の値動きから考察すると、今のところ、このサポート・ライン(5)「緑の破線」が有効であり、このサポート・ライン(5)「緑の破線」に注目した方が良い、と考える。
このラインの引き方で判断すると、米ドル/円はレジスタンス・ライン「赤の破線」とサポート・ライン(5)「緑の破線」で、「ウェッジ(三角保ち合い)」を形成していた、と考える。
この「ウェッジ(三角保ち合い)」を明確に上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
日足チャートに「紫の破線」で表示したように…
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