■11月以降はたびたび「買いシグナル」点灯
最後に4時間足チャートをご覧いただきたい。
(出所:米国FXCM)
2013年11月8日(金)に発表された米国雇用統計で、非農業部門雇用者数(NFP)が、事前予想よりも良かったことを受けて、米ドル/円は、反転急騰している。
その後、米ドル/円は、それまでの高値だった99.40円を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
100.00円近辺は、「売り」が待ち構えている状況だったと考えるが、100.00円を上に抜けた。
この100.00円を上に抜けたことで、「買いシグナル」を発した、と考える。
100.00円を上に抜けた時点では、基本的には「米ドル買い・円売り」のスタンスと考える。
11月中旬以降の米ドル/円は、サポート・ライン(1)「ピンクの破線」に従って上昇した、と考える。
100.50円を上に抜けたことで、さらなる「買いシグナル」を発した、と考える。
そして、102.00円を上に抜けたことで、さらなる「買いシグナル」を発した、と考える。
■103円台に乗せるも、104円台にはなかなか乗らず
102.00円を上に抜けたことで発せられた「買いシグナル」に従い、103円台ミドルまで上昇したが、新高値更新には至らなかった。
そのため、103円台ミドルの高値からは、調整の下落となっている。
サポート・ライン(1)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
この「売りシグナル」に従い、101円台ミドル程度にまで下落したが、101円台ミドルからは反転上昇した。
それで、サポート・ライン(2)「ピンクの破線」を表示した。
なお、サポート・ライン(2)「ピンクの破線」は、その後の値動きに合わせて、その傾きを緩やかにしている。
その後の値動きでは、103.50円を上に抜けて高値を更新し、さらに、2013年の5月につけた高値103.80円近辺を上に抜けた。
「買いシグナル」点灯と考えた。
しかし、この時点では104円台に乗せることができず、相場は調整の下落気味に動いた。
■12月18日のFOMCの結果で104円台に
12月18日(水)のFOMCでテーパリング(量的緩和策の縮小)開始が発表されると、これを材料に104円台に乗せた。
104円台に乗せたことで、改めて「買いシグナル」を発した、と考える。
ただし、注目されていた12月のFOMCが終わったので、そのイベントを境に、「クリスマス相場」に突入した、と考える。
この時点では、「買いシグナル」点灯なので、やるならば「米ドル買い・円売り」だが、「クリスマス相場」はポジションを縮小し、無理をしないことが原則だ。
クリスマス明けの相場ではもう一段上昇し、105円台に乗せている。
年末相場は、高値圏での小動きに推移している。
繰り返しになるが、この時点では「買いシグナル」点灯なので、やるならば、「米ドル買い・円売り」だ。
年末相場は、市場参加者が極端に少なくなっているから、突飛な値動きになる可能性があることも十分に考慮する必要がある、と考えていた。
■短期チャートでは「売りシグナル」点灯中だが…
年明けの相場は、調整下落で始まった。
4時間足チャートに示したように、サポート・ライン(2)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発したと考える。
(出所:米国FXCM)
この「売りシグナル」で、今年の1月の相場が、調整下落気味に推移する可能性もある。
しかし大局では、大きな流れは「米ドル高・円安トレンド」と判断している。
だから、下値を確認したら、「米ドル買い・円売り」で参入するのが原則、と考える。
上述のとおりに、ごく目先の相場は、短期のチャートを見ると、「売りシグナル」を発した状況だ。
しかし、再掲載した下の週足チャートに表示したように、103円台後半の高値を更新したことで、「買いシグナル」が有効でもある。
(出所:米国FXCM)
つまり、週足チャートでは「買いシグナル」、短期のチャートでは「売りシグナル」といった状況だ。
長期のチャートのシグナルの方が強い、と考える。
対応の仕方としては、「米ドル買い・円売り」でエントリーし、103円台前半ないしは、102円台後半程度に、ストップ・ロス(損切り)を置く、といった戦術が正攻法と考える。
(2014年01月08日 東京時間12:30記述)
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