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松田哲の「FX一刀両断!」
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テーパリング開始で大局では米ドル買い!
サポートを割れたユーロ/米ドルは売りだ!

2014年01月15日(水)16:25公開 [2014年01月15日(水)16:25更新]

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■現在は上限1.38ドル台後半が上限のボックス相場を形成中

現在の相場は、「ピンクの破線」で表示したボックス相場を形成中と考える。

ユーロ/米ドル 日足(再掲載、クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 いったん、このボックス相場「ピンクの破線」の上限を上に抜けたように見えたのだが、まだボックス相場が持続している、と考える。

このボックス相場の上限は、1.38ドル台後半(1.3900ドル近辺)と考える。

 直近のユーロ/米ドルは、サポート・ライン(2)「緑の破線」に迫っている。

 一時的に、このサポート・ライン(2)「緑の破線」を割り込んだようにみえたが、まだ明確に、下に抜けたとは言えない状況だ。

 明確に、下に抜ける場合は「売りシグナル」点灯となる。

■4時間足チャートではサポートラインを割り込み売りシグナル

 最後に、4時間足をご覧いただきたい。 

ユーロ/米ドル 4時間足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 2013年11月7日(木)、ECB(欧州中央銀行)は、政策金利を0.25%引き下げ、0.25%とした。

 「想定外の利下げ」を材料に、ユーロ/米ドルは1.35ドル台前半から下落し、1.3300ドル近辺の安値をつけた。

 翌日の11月8日(金)の米国雇用統計は、事前予想よりも良い結果が発表された。

 それを材料に、「ユーロ売り・米ドル買い」となったものの、1.3300ドル近辺の安値を更新できなかったので、ユーロの買い戻しが出た、と考える。

 11月、12月の値動きは、上のチャートに示したように、高値を更新すると、「買いシグナル(Buyと表示)」を発して上昇する、逆に、短期のサポート・ライン「緑の破線(細線)」を割り込むと「売りシグナル(Sellと表示)」を発して下落する、といった格好だ。

 11月中旬以降は、概してユーロの買い戻しが優勢だったと言える。

 上値は、1.3700ドル近辺がレジスタンスになっていたと考えるが、それも上に抜けて、買い優勢の状況だった。

 しかし、短期のサポート・ライン「一番右の緑の破線(細線)」を割り込み、ごく短期の「売りシグナル(Sellと表示)」を発した、と考える。
 この「売りシグナル(Sellと表示)」に従い、1.3700ドルを割り込み、サポート・ライン「緑の破線」に迫った。

 しかし、この時点でのユーロ/米ドルはサポート・ライン「緑の破線」を割り込むことなく、このサポート・ラインに沿って上昇した。

 12月27日(金)の値動きでは、1.3750ドル~1.3850ドル程度にあったストップ・ロス・オーダー(損切りの買戻し)を断続的につけて、急騰している。 

ユーロ/米ドル 4時間足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 高値は、1.38ドル台後半を示現している。

 クリスマスが終わり、市場参加者の極端に少ない年末相場での、
とっぴな値動きと考える。

 年初(2014年1月2日)の値動きで、サポート・ライン「緑の破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

大局では、ユーロ/米ドルは、下落方向で見ている。

■テーパリング開始で大局では「米ドル買い」の相場

 昨年(2013年)12月18日(水)のFOMCで、「テーパリング(量的緩和策の縮小)開始」が決まった。

 この結果で、相場の方向性は「米ドル買い」と考えている。

 つまり、12月18日(水)のFOMCの結果が出るまでは、判然としない状況が持続していたが、12月18日(水)にテーパリング開始が決まったので、「米ドル買い(ユーロ売り)」と考える。

 逆に、テーパリング開始を翌年(つまり、今年の2014年)に持ち越す場合は、1.38ドル台ミドルを上に抜けて、もう一段上昇する可能性があると考えていたが、その考察は不要になった、とみている。

 大注目だった大イベントの12月18日(水)のFOMCが終了してその結果が発表され、その直後の相場が大荒れになったが、売買がぶつかり合った後は、突如として「クリスマス相場」に突入した。

 世界中の市場参加者が、このイベントに集中していたのだが、イベントが終わったので、突如として撤退した(さっさと居なくなった)、といったところだろうか…。

 クリスマスが明けても、年末相場で市場参加者が極端に少ない状態だった、と考える。

 1月10日(金)の米国雇用統計は、非農業者雇用者数が事前予想よりも極端に少なかったことで、ユーロ/米ドルは1.35ドル台から1.36ドル台へ上昇した。

 しかしながら、失業率は事前予想の7.0%よりも良い数字で、6.7%に改善している。

 引き続き、大局ではユーロ/米ドルは、下落方向でみている。

(2014年01月15日 東京時間12:00記述)

松田哲の「FX一刀両断!」
松田 哲 (まつだ・さとし)

早稲田大学法学部卒業。三菱信託銀行、フランス・パリバ銀行、クレディ・スイス銀行などを経て、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーとして活躍。現在は松田トラスト&インベストメント代表取締役として、法人・個人向けコンサルティング業務を行っている。著書『外貨崩落』(技術評論社)などで米ドル/円相場、クロス円相場の下落を見事的中。近著に『1勝9敗でも勝てる松田式FX!』(ダイヤモンド社)がある他、『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?』(技術評論社)、『FXの教科書』(扶桑社)、『投資で浮かぶ人、沈む人』(PHP研究所)、『FX「シグナル」を先取りして勝つ!』(技術評論社)などの著書がある。

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