■91.80円近辺-94円台ミドルのボックス相場を形成していた
4時間足チャートで見ると、豪ドル/円は「紫の破線」で示した「下限91.80円近辺-上限94円台ミドルのボックス相場」を形成していた、と考える。
このボックス相場の下限を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考えた。
しかし、91円台前半まで下落したのだが、結果的には反転上昇している。
(出所:米国FXCM)
2013年12月18日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)でテーパリング(量的緩和策の縮小)実施決定後、ドル/円が大きく上昇したことで、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)が上昇した。
その影響から、豪ドル/円も上昇した、と考える。
つまり、91円台後半で発せられた「売りシグナル」は、いったん損切りを敢行すべき、と考える。
その後の相場は、「ピンクの破線」で示したボックス相場を形成していた、と考える。
ごく短期の戦術としては、このボックス相場「ピンクの破線」をブレイクする方向について行くのがセオリーと考えていた。
相場は、下にブレイクして、「売りシグナル」を発した、と考える。
その「売りシグナル」どおりに、91.00円近辺まで下落したのだが、急反発して、「売りシグナル」近辺にリバウンドした、しかし、引き続き、この「売りシグナル」が有効と考えた。
(出所:米国FXCM)
個人的には、思惑どおりに下落に転じて91.00円を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
この91.00円近辺で発せられた「売りシグナル」に従い、88円台ミドルに急落した。
88円台ミドルから急反発して、91.00円近辺に戻している。
日足チャートのコメントで述べたが、復唱する。
89円台、88円台で「豪ドル売り」を行った向きの損切りを巻き込んで、反発上昇している、と考える。
しかし、大局で見れば、豪ドル/円の調整局面(下落局面)に変化がないので、91.00円近辺で発せられた「売りシグナル」が、引き続き有効と考える。
■豪ドル/円は米ドル/円と豪ドル/米ドルのバランス次第
12月18(水)日のFOMCで、「テーパリング(量的緩和策の縮小)の開始」が決定されたのだが、クロス円に関しては、その影響を量りかねる、と考える。
つまり、米ドル/円と豪ドル/米ドルは、それぞれに大きく動く可能性がある。
基本的には、テーパリングは、「米ドル買い材料」だ。だから、米ドル/円は大局で上昇する、と考えるが、豪ドル/米ドルは大局で下落する、と考える。
豪ドル/円は、「米ドル/円」と「豪ドル/米ドル」の掛け算で決まるが、
果たして、米ドル/円の値動きが大きいのか、豪ドル/米ドルの値動きが大きいのか、それがわからない、と考える。
言い換えれば、米ドル/円の値動きが相対的に大きい場合は、豪ドル/円は上昇する。
逆に、豪ドル/米ドルの値動きが、相対的に大きい場合は、豪ドル/円は下落する。
(2014年02月05日東京時間 14:40記述)
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