■直近は調整の急落後、反発
続いて、もう1つ週足チャートをご覧いただきたい。
ユーロ/円の値動きから、サポート・ライン「青の破線」の傾きをさらに緩やかにした。
(出所:米国FXCM)
実際のユーロ/円の値動きから判断すれば、この週足チャートのラインの引き方が一番マッチしている、と考える。
ユーロ/円は、139円台ミドルを上に抜けた時点で、2009年の高値を更新した。2009年の高値を更新したことで、「買いシグナル」を発した、と考える。
今のところ、高値は145円台をつけている。
しかし、安値131円台から、145円台までの上昇スピードが速すぎる、と考える。
然るべき調整(下落)が近々あるだろう、と考えていたが、145円台からは反転急落して、今のところ、136円台にまで下落している。
上の週足チャートに示したサポート・ライン「青の破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
しかし、136円台から140円台に反発(上昇)している。
■2012年11月以降の日足チャートは値幅50円以上
続いて、日足チャートをご覧いただきたい。
ユーロ/円の日足チャートを俯瞰すると、今回の値幅は50円以上もある(安値を94円、高値を145円と考えると、50円以上の値幅がある)。
(出所:米国FXCM)
週足チャートや、月足チャートならば、珍しいことではないが、通常の日足チャートで40円以上の値幅は、振れ幅が異常に大きいと考える(上の日足チャートの右の目盛りを見ると、この日足チャートは、100円台から145円台の値動きを表している)。
つまり、今回の値動きは、振れ幅の大きい特殊な相場つきだ、ということだ。
ユーロ円は、一昨年(2012年)7月に安値94円台前半をつけた。この安値から上昇が始まっている。
上の日足チャートには、安値94円台前半は表示されていない(2012年7月は、期間が長すぎて表示できなかった)。
ユーロ/円は、衆院解散の決定(2012年11月14日)をきっかけに、それまでの高値104円台ミドルを上に抜けた。
「買いシグナル」点灯であり、ここから上昇が始まった、と考える。
■2012年4月に反発上昇し、6月に急落
大局でみれば、ユーロ/円は、サポート・ライン「ピンクの破線」に従って、大きく上昇した。
ユーロ/円は、その上昇の過程で、日足チャートに「緑の破線」で示した
「下限118円台ミドル程度-上限127円台ミドル程度」の約9円幅のボックス相場を形成した。
2013年4月4日(木)の日銀政策決定会合の発表前の時点では、ネック・ライン(下限の118円台ミドル)を明確に下に抜けて、「ダブル・トップ」を完成させるのではないか、と考えていたが、想定外の(想像を超える)「異次元の金融緩和策」が発表されて、ユーロ/円は大きく反発上昇した。
そして、このボックス相場の上限を上に抜けて「買いシグナル」を発した。
ユーロ円は、この「買いシグナル」に従い、5月下旬に133円台の高値をつけた。
しかし、6月3日(月)に、130.00円を割り込み、129円台ミドルにまで急落している。
(出所:米国FXCM)
ユーロ/円の130.00円割れには(つまり、ユーロ/円の129円台後半には)、ストップ・ロス・オーダー(損切りのユーロ売り注文)が集中していた、と考える。
ユーロ/円は、125円割れ(124円台後半)まで急落している。
しかし、125円割れ(124円台後半)からは…
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)