■現在「売りシグナル」点灯も、相場は動かず
そこで、もう1つの週足チャートをご覧いただきたい。
サポート・ライン「青の破線」の傾きを緩やかにして、今回の安値136円台前半に合わせるように修正した。
(出所:米国FXCM)
この引き方でも、このサポート・ライン「青の破線」を割り込んでいる。
このサポート・ライン「青の破線」を下に抜ける場合は「売りシグナル」なので、要注意と考えている。
現在のユーロ/円は、上述のとおりに、サポート・ライン「青の破線」を割り込み、「売りシグナル」を発したと考えるが、相場は横ばいに推移している。
つまり、すでに「売りシグナル」は発せられた状態だったのだが、相場が、まだ動き出していない状態が続いているのだ、と考える。
「下値にある重要なサポート・ポイント(140.00円)を下に抜けるのか? あるいは、140.00円が守られるのか?」に注目していた。
直近の値動きでは、140.00円を割り込み、安値は、「139.85円-139.90円レベル」をつけている。
しかし、「139.85円-139.90円レベル」を底値に、反転上昇している。
しかしながら、サポート・ライン「青の破線」を割り込み、発せられた「売りシグナル」は、引き続き有効と考えている。
■日足チャートでも売りシグナル点灯中
続いて、日足チャートをご覧いただきたい。
(出所:米国FXCM)
日足チャートに表示したように、2013年1月以降のユーロ/円は、サポート・ライン「青の破線」に従って大きく上昇した(上昇していた)、と考える。
なお、このサポート・ライン「青の破線」は、2つ目の週足チャートのサポート・ライン「青の破線」とは違うものだ。
そして、この日足チャートのサポート・ラインの引き方でも、ラインを割り込んで、「売りシグナル」を発した、と考える。
ユーロ/円は、その上昇の過程で、日足チャートに「緑の破線」で示した
「下限118円台ミドル程度-上限127円台ミドル程度」の約9円幅のボックス相場を形成した。
(出所:米国FXCM)
2013年4月4日(木)の日銀政策決定会合の発表前の時点では、ネック・ライン(下限の118円台ミドル)を明確に下に抜けて、「ダブル・トップ」を完成させるのではないか、と考えていたが、想定外の(想像を超える)「異次元の金融緩和策」が発表されて、ユーロ/円は大きく反発上昇した。
そして、このボックス相場の上限を上に抜けて「買いシグナル」を発した。
ユーロ円は、この「買いシグナル」に従い、5月下旬に133円台の高値をつけた。
しかし、2013年6月3日(月)に、130.00円を割り込み、129円台ミドルにまで急落している。
(出所:米国FXCM)
ユーロ/円の130.00円割れには(つまり、ユーロ/円の129円台後半には)、ストップ・ロス・オーダー(損切りのユーロ売り注文)が集中していた、と考える。
そして、ユーロ/円は125円割れ(124円台後半)まで急落している。
しかし、125円割れ(124円台後半)からは…
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