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松田哲の「FX一刀両断!」
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売りシグナル点灯も動かないユーロ/円。
139.8円を割り込むと136円まで下落?

2014年05月14日(水)16:38公開 [2014年05月14日(水)16:38更新]

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■その後、125円割れから大きく反転急上昇

 しかし、125円割れ(124円台後半)からは、大きく反転急上昇している。

 125円割れ(124円台後半)からの反転急騰の理由は、バーナンキFRB(米連邦準備制度理事会)議長が、米国の出口戦略(量的緩和策の終了スケジュール)について発言したことを材料に、米ドル/円での「米ドル買い・円売り」が出たことだ。

 米ドル/円急騰の影響から、ユーロ/円は上昇している。

 結果的に、昨年(2013年)の4月上旬以降のユーロ/円は、「125.00円近辺-上限135円台ミドル」の約11円幅のボックス相場を形成していた、と考える。  

ユーロ/円 日足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 そして、この約11円幅のボックス相場の上限を抜けたことで、「買いシグナル」を発した、と考える。

 140.00円を上に抜けたことでさらなる「買いシグナル」を発し、上昇スピードが加速した、と考える。

 ユーロ/円は高値145円台をつけている。

 2014年年初以降のユーロ/円は、調整の下落気味だ。

 140.00円割れには、ストップ・ロス・オーダー(損切りのユーロ売り注文)が集中していた、と推測される。 

 今のところ、安値は136円台をつけている。

■現在のユーロ/円は約10円幅のボックス相場を形成中

 過去の過程で(145円台までの上昇の過程で)、136.00円、135.50円は、重要なチャート・ポイント(=レジスタンス)だった。

 過去の重要なチャート・ポイントは、この下落局面でもチャート・ポイントになるだろう、と考えていた。

 つまり、136.00円、135.50円は、サポート・ポイントと考えた。

 ただし、ここ(136.00円、135.50円)を下に抜ける場合はさらなる「売りシグナル」で、下落スピードが加速する可能性がある、と考える。

 136円台の安値をつけてからのユーロ/円は、反転して140円台にまで上昇している。

現在のユーロ/円は、「赤の破線」で示した約10円幅のボックス相場を形成中と考える。 

ユーロ/円 日足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

このボックス相場の上限は高値の145円台ミドル、下限は136.00円または、135.50円と考える。

 ユーロ/円は、日足チャートに表示したサポート・ライン「青の破線」に
従って上昇していたが、このサポート・ライン「青の破線」を、割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 相場がまだ走り出していないので、今後の値動きが大きなものになるか否か断定はできないが、この「売りシグナル」のターゲットは、ボックス相場「赤の破線」の下限(136.00円、または135.50円)となる。

■4時間足のボックス相場の下限139.80を割り込むと要注意

 最後に、4時間足チャートをご覧いただきたい。

 ユーロ/円は、136円台前半にまで下落したが、そこから反転して、上昇している。 

ユーロ/円 4時間足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 なお、上のチャートには、136円台前半の安値は表示されていない。

 136円台前半からの上昇過程では、141円台前半が、レジスタンス「赤の細線」になっていたが、上に抜けた時点で、「買いシグナル」を発した、と考える。

 この「買いシグナル」に従い、143円台にまで上昇している。

 現在の相場は、「緑の破線」で示したボックス相場を形成中と考える。

 ボックス相場「緑の破線」の下限は、140.00円近辺と考えていたが、直近の値動きで、140.00円を下に抜けて、139.85円-139.90円レベルをつけた。

 この値動きから、ボックス相場「緑の破線」の下限は、139.80円近辺と修正する。

ユーロ/円 4時間足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 4時間足のような短時間のチャートでは、ユーロ/円が上述のボックス相場「緑の破線」を形成中というだけで、特段の事柄(トレンドやシグナルなどの取引の手がかりとなるもの)は今のところ、発見できない、と考える。

 ごく目先の相場では、サポート・ライン「ピンクの破線」を割り込み、
「売りシグナル」を発したが、下値には、ボックス相場「緑の破線」の下限が控えている。

 ただし、このボックス相場「緑の破線」の下限を割り込む場合は、「売りシグナル」なので、要注意と考える。

■激しい上昇のあとなので相応の大きな調整局面を想定

 昨年(2013年)12月18日(水)に、テーパリング(米国の量的緩和策の縮小)の開始が決まった。

 この材料(テーパリング開始)は、基本的に「米ドルの材料」だから、ユーロ/円のような、米ドルを介在しないクロス取引には、直接関係がない。

 もちろん、米ドル/円やユーロ/米ドルの対米ドル取引が動けば、結果的にクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)も動くが、どのように動くのかを、事前に予測することは非常に難しい、と考える。

 ただし、ユーロ/円の94円台から145円台への上昇が激しいものだったのだから、調整下落がある場合は、相応の大きな調整局面を想定する必要がある、と考えている。

(2014年05月14日 東京時間14:05記述)

松田哲の「FX一刀両断!」
松田 哲 (まつだ・さとし)

早稲田大学法学部卒業。三菱信託銀行、フランス・パリバ銀行、クレディ・スイス銀行などを経て、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーとして活躍。現在は松田トラスト&インベストメント代表取締役として、法人・個人向けコンサルティング業務を行っている。著書『外貨崩落』(技術評論社)などで米ドル/円相場、クロス円相場の下落を見事的中。近著に『1勝9敗でも勝てる松田式FX!』(ダイヤモンド社)がある他、『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?』(技術評論社)、『FXの教科書』(扶桑社)、『投資で浮かぶ人、沈む人』(PHP研究所)、『FX「シグナル」を先取りして勝つ!』(技術評論社)などの著書がある。

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