ザイFX!編集部です。さて、サラリーマン兼業でコンスタントに利益を上げ続けているFXトレーダー・ひろぴーさん。トレード対決に臨む戦略を公開します。
■「勝てる瞬間」を見極めて一気に資金を投入!
【ザイFX!】 得意の通貨ペアは?
【ひろぴー】 特にこだわりはなくて、主要8通貨の相関性をみて、いちばん強くなるものといちばん弱くなるものに注目します。トレンドが発生するチャンスが多いのは、豪ドルやニュージーランドドルですね。FXバトルは当初資金10万円と少額なので、こうした通貨で勝負することが多くなるかもしれません。ちょびちょび監視して、勝てる瞬間を見つけてガッと投入する作戦でいきます。
【ザイFX!】 その「勝てる瞬間」とはどうやって見極めるのでしょうか?
【ひろぴー】 為替相場には、いわゆる「ヘッジファンド」など大口プレイヤーがいます。彼らは、決められた期日までに一定の価格で取引する権利(オプション)をいくつも保有しています。そのある一定の価格を超えたり割り込んだりすると、作戦変更をする必要に迫られるので、大量の資金が動くんです。

【ザイFX!】 どのヘッジファンドがどの価格帯にどれくらいのオプションを持っているかがわかるのですか!?
【ひろぴー】 「トレーダーズ・ウェブFX」を見ています。オプションが大量に入っているほど節目になりやすく、超えづらい「壁」になると同時に、突き抜けたときには勢いがつきます。
【ザイFX!】 オプションが大量に入っているところが「壁」になったり、突き抜けると勢いがつくのはなぜですか?
■オプションの壁近辺の攻防に注目!
【ひろぴー】 そこに達するまでは大きな動きがないとわかれば、他の大口には「ここまでは持っていけるぞ」という目標価格になります。また、設定していた価格帯を突き破られれば、ポジションを持っていた大口は方針転換を迫られる。また状況次第ではそれを狙って「潰してやろう」という動きも出てくるのです。
【ザイFX!】 まるで肉食恐竜の戦いですね。勝敗が決する前に「どちらが勝ちそう」という予測はつきますか?

【ひろぴー】 それにはチャートを見ます。節目の価格にタッチしても跳ね返されず、じわじわまとわりつくようなチャートが見られた時には突き抜ける可能性が高まります。この戦略に、ロブ・ブッカー(米国の著名FXコーチ)の「フェニックスフェイズ」「アリゾナルール」などを組み合わせると、最強です。
【ザイFX!】 『全米最強のFXコーチ ロブ・ブッカーとダイヤモンドZAiが作った米国式FXマニュアル』(ダイヤモンド社刊)のロブ・ブッカーですか!?(写真)
【ひろぴー】 ふふふ…。ここで手の内を全部バラしてしまっては面白くないでしょう。バトルが始まってから、機会があればご説明します。お楽しみに。
【ザイFX!】 他の挑戦者でこの人にだけは負けたくないというライバルは?

【ひろぴー】 ボビーさんでしょう。この前、お会いして日頃から相当やり込んでいる方だというのがわかりました。ただ、ボビーさんは資金を限定されたトレードに慣れていません。トレードが好きな人はガンガンやってしまうから、チャンスがきたというときに投入できる資金が足りなくなるということが起こりがちです。
【ザイFX!】 逆に、ひろぴーさんが警戒している展開は?
【ひろぴー】 今年1~3月のように大きく動かない相場が続くと、僕は苦戦を強いられるでしょう。バトルが本格化する6~8月は、例年あまり動かない時期なんですよねー。
【ザイFX!】 ボビーさんは1~3月は勝ったと言っていましたよ。
【ひろぴー】 ボビーさんは逆張り派で乱高下相場に強そうです。主要通貨が動かなければ、ユーロ/豪ドルなどのよく動く通貨ペアに行くことも考えます。
【ザイFX!】 熱いバトルを期待しています。頑張ってください!
明日は、マンガ家・小田原ドラゴンさんのFX経歴を紹介します。
(取材・文/ザイFX!編集部 撮影/山本祐之)
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