ザイFX!編集部です。以前、1600万円もの資金をFXで失ってしまったマンガ家の小田原ドラゴンさん。あえて今回のトレード対決でリベンジしたいという。強力なライバルたちに対してほぼ初心者、という小田原ドラゴンさんが考える秘策とは…?
■プロや詳しい人だって間違った!
【小田原ドラゴン】 たとえば3年前の東日本大震災の時、円が買われたじゃないですか。日本がひどい目に遭って、経済基盤が壊れて原発事故もどうなるかわからないというときに、その国の通貨を買いたい人が増えたってことですよね。あれ、なんでですか?
【ザイFX!】 保険会社が、加入者に保険金を支払うために、手持ちの運用資産を売って現金(日本円)を確保するのではないかという思惑から、円が買われたとされています。
【小田原ドラゴン】それ、詳しい人や経験のある人は予測できてたんですか? 僕は見てましたけど、当初は外国人投資家が将来を不安視して日本円を売ってくる、円安になるって解説していたプロが多かったはずです。保険会社がうんぬんというのは、後付けの解説でしょう。プロや詳しい人も間違えるってことです。

【ザイFX!】 確かにあの時に大損して、退場させられてしまった投資家は多かったと聞きます。
【小田原ドラゴン】 知識や経験が豊富で自信がある人ほど、大きく失敗するんです。「策士、策に溺る」ってやつですね。その点、僕は大損を経験して、そういった自信がいかにアテにならないかを学んでいます。欲をかきません。この世界、無欲の人間ほど強いものはない。
【ザイFX!】 すでに1600万円も「勉強代」を払っているわけですからね
【小田原ドラゴン】 ……。
【ザイFX!】 過去の傷に触れてしまいましたか、どうか気にしないでください。
【小田原ドラゴン】 皆、戦いに挑む時には「絶対負けない」と思ってやるものです。でも失敗を想定しておかないと、いざ損失になったときに、さらにひどいことになる行動をとってしまう。自分が大損した時も完全に正気を失って、まるで大波に翻弄されているようでした。今度は儲かっていても損していても同じペースを保っていきたいし、そのためにチャートの見方も勉強しておきたいと思います。
■強力なライバルに勝つための「秘策」とは?
【ザイFX!】 ずばり、自信はありますか?
【小田原ドラゴン】 そうですね、ライバルが強者ばかりですから、多くの人は僕が勝つとは思ってないでしょうが、それはわかりませんよと言っておきましょう。ここだけの話、秘策があるんです。
【ザイFX!】 「秘策」ですか!
【小田原ドラゴン】 はい。先日、英国のとある新聞社が「投資のプロ、学生、ネコの三者にトレードをさせたら、誰がいちばん儲かるか」という実験をしたニュースがありました。一年間のバトルで誰が勝ったと思いますか? なんと、ネコだったんです! お気に入りのネズミのオモチャを番号の書いた穴に入れさせる方法で売買したそうですが、年間10%以上の利益をあげたそうです。そこで、コイツです。
キャン!キャン!キャン!キャン!キャン!キャン!キャン!キャン!キャン!
【ザイFX!】 こ、この犬は!?

【小田原ドラゴン】 相棒のちょんぴーです。ミニチュアピンシャーという見ての通りちびっこいヤツですが、恐るべき野生の勘を備えています。
【ザイFX!】 もしや、このちょんぴーに売買の判断をさせるつもりですかっ!?
【小田原ドラゴン】 ふふふふふ。それに僕には夢のお告げもあります。「白い大蛇が井戸から出てくる夢」で失敗したのは、欲をかいて御利益が終わった後も、どんどん買い増してしまったからです。お告げの夢を見た直後はうまくいっていたんです。最近は、誰かに追われるとか穴に落ちるとか、老後に一人ぼっちで取り残されるとかの悪夢ばっかりですけど…。また、白い大蛇が出てきてくれるかもしれない。お告げがきたら、行きますよー!

さっきまで「チャートを勉強して冷静にトレードしたい」とか言ってたのに、気がつけばすっかり「野生の勘」と「夢のお告げ」で自信満々になっちゃっているドラゴンさん。はたして彼に勝ち目はあるのか!? 完全自腹のFXバトルは6月スタート、乞うご期待!
(取材・文/ザイFX!編集部 撮影/山本祐之)
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