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豪ドル/米ドルに急落の可能性!
中長期チャートで軒並み売りシグナル点灯

2014年05月28日(水)16:39公開 [2014年05月28日(水)16:39更新]

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■月足の「高値圏での乱高下」が後々の下落を示唆

 今回は豪ドル/米ドルの分析を行なう。まず、月足チャートからご覧いただきたい。

 月足チャートを見ると、豪ドル/米ドルは一番右の中長期のサポート・ライン「太い緑の破線」を割り込み、その時点で「売りシグナル」を発したと考える。 

豪ドル/米ドル 月足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 上のチャートでは、一番右の中長期のサポート・ライン「太い緑の破線」の傾きを緩やかにして、実際の相場に合わせ調整している。

 豪ドル/米ドルは高値圏で「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル近辺-上値1.1100ドル近辺のボックス相場」を形成していたと考える。

 そして、ボックス相場「紫の破線」の下限を割り込み、さらなる「売りシグナル」を発したと考える。「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル近辺-上値1.1100ドル近辺のボックス相場」は、「高値圏での乱高下」と考えることができる。

 「高値圏での乱高下」は、後々の下落を示唆するケースが多々ある。
このボックス相場「紫の破線」の下限を割り込んだことで、大きく下落する可能性を示唆していると考える。

■ボックス相場下抜け後も乱高下を続ける

 豪ドル/米ドルは0.9400ドルを割り込み発せられた「売りシグナル」に従い、0.88ドル台にまで下落したが、0.88ドル台から急反発して、0.97ドル台にまでリバウンド(反転上昇)した。

豪ドル/米ドル 月足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 2013年9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、米国の出口戦略(量的緩和策の縮小)が先送りされたこと、そして米議会が紛糾したこと(予算案と債務上限引き上げの2つの問題)を材料に、「米ドル売り(豪ドル買い)」に動いた、と考える。

 2013年12月18日(水)のFOMCで「テーパリング(量的緩和策の縮小)実施」が発表された。

 これを材料に豪ドルは再度大きく下落し、0.86ドル台の安値をつけている。しかし、0.86ドル台の安値から今度は大きく急騰し、0.94ドル台をつけている。

■月足チャートの直近2カ月は「塔婆」の形状

 月足チャートのローソク足の直近2カ月の形状を見ると、2本とも「上ヒゲ」が長く、「下ヒゲ」がほとんどない形をしている。 

豪ドル/米ドル 月足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 この形状は、「塔婆(とうば)」と呼ばれるもので、寄り付き後、買い上がったものの相場の勢いが続かずに垂れた形だ。

高値圏では、売りの力が強くなったことを示す、とされている。

 直近の2014年5月のローソク足の形状は、今月の残りの時間の値動きで、これから変化する可能性があるが、先月(4月)のローソク足の形状は、これから変化することはない。

 つまり、先月(4月)のローソク足の形状は、「塔婆(とうば)」だ。

■RBAは引き続き、金融緩和方向だと推測

 RBA(オーストラリア準備銀行=豪中央銀行)は2013年8月に、政策金利を過去最低となる2.50%に引き下げたが、その後は、現在に至るまで政策金利を過去最低となる2.50%に据え置いている。

 しかしRBAは、経済においてバランスのとれた成長を達成するために、豪ドル相場の下落を希望している

 RBAのこうしたスタンスは、今後も豪ドルの上値抑制になる、と考える。

2014年に入って以降のコメントで、RBAのスタンスは上述のとおりであると確認できた、と考える。

 つまり、RBAのスタンスは、引き続きまだ金融緩和方向、と推量している。

 RBAが、これ以上の金融緩和をできないだろう、と推量(観測)して、RBAのスタンスを、引き締め方向で見る市場参加者もいるようだが、そういった見方は、結論を自説に導きたいとする「我田引水」的な発想だ。

 通常、中央銀行が引き締めに動く際には、明確なシグナルを発するものだ。

 次に、週足チャートを…

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松田 哲 (まつだ・さとし)

早稲田大学法学部卒業。三菱信託銀行、フランス・パリバ銀行、クレディ・スイス銀行などを経て、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーとして活躍。現在は松田トラスト&インベストメント代表取締役として、法人・個人向けコンサルティング業務を行っている。著書『外貨崩落』(技術評論社)などで米ドル/円相場、クロス円相場の下落を見事的中。近著に『1勝9敗でも勝てる松田式FX!』(ダイヤモンド社)がある他、『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?』(技術評論社)、『FXの教科書』(扶桑社)、『投資で浮かぶ人、沈む人』(PHP研究所)、『FX「シグナル」を先取りして勝つ!』(技術評論社)などの著書がある。

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