先月までまんじりとして動かなかった為替相場が、FXリアルトレード対決!の開始を待っていたかのように、大きな値動きを見せるようになってきた。ボビー・オロゴン、高山えみり、ひろぴー、小田原ドラゴンの4選手の資産はどう動いただろうか。
■スタートダッシュを見せたボビー、ひろぴーはまさかの4連敗!?

まず度胆を抜いたのがボビー・オロゴンさん。先週「スタートダッシュを見せてやる!」と息巻いていたが、その言葉通りいきなり資産を+6186円も増やした。なんと151回もトレードしており「夜中におしっこに行く時にも売買した」という熱の入りよう。この報告が他の選手にプレッシャーをかけたのは間違いない。
対して好敵手と目されているひろぴーさんは、まさかの4戦全敗! しかし、取引内容を見るといずれも“打診売買”で本気は出しておらず、損失といってもこすった程度の-1659円。まだまだこれからだ。
もともとひろぴーさんは「6月5日のECB金融政策決定会合が最初の勝負どころ」と言っており、実際その日のユーロは大きく乱高下している。ここで勝負をかけ値幅を取っていれば、いっきに首位を奪還している可能性もある。来週の報告に期待したい。
豪ドル/円で勝負したいと言っていたFX修行中の高山えみりさんは、その後レギュラー出演しているラジオ番組で専門家に「いまはぜったいユーロ売り!」との教えを受けて方針変更。ユーロ/米ドルの戻り売りのタイミングを待っていた。
が、待ちきれなかったかユーロ/円に手を出して含み損に。ここで思考停止に陥ってなにもできなくなってしまうとド素人だが、2年間の勉強期間は無駄ではなかった。戻ったところをスパッと切って-763円の損失にとどめた(ビビっただけ?)。
■為替相場で愛を語るドラゴン、10%超のマイナス!
逆にスパッといかなかったのが、漫画家・小田原ドラゴンさん。なんと-1万1800円もの損失を食らっていた。ボビー・オロゴンさんが1週間で6%も増やしたと驚いていたが、小田原ドラゴンさんのマイナスは12%! 資産変動率では倍も勝っている!?
かつて「白い大蛇が井戸から出てくる夢」を見て全財産を豪ドルに注ぎ込み、わずか4日で1600万円も損した伝説の持ち主。今回もツイッターに「黄金の蛇」の画像を出していたからヤバイと思ったのだが、案の定。
どんな取引をしたのかと思えば「米ドル/円の売りをやりました」とのこと。なるほどこの1週間の米ドル/円は最安値101円50銭から最高値102円70銭まで1円20銭もドル高が進んでいた。ドラゴンさん、ここからどう立て直すつもりか!?

それにしても為替相場は先が読めない。事実、専門家の意見も割れており、ザイFX!上の連載が人気の陳満咲社さんは「夏場が近づくにつれマーケットの反乱に警戒。株安・円高のセットが一段と進み、米ドル/円は96円台へ向かうこともあり得る」と述べている。
対して、当コーナーで特別講師をしてくださった西原宏一さんは「IMFから円安容認ともとれる内容の報道があった。5日のECB金融政策決定会合と6日(本日)の雇用統計を乗り切って103円台に乗せると、米ドル/円は上昇に弾みがつく可能性も」とコメントしている。
そのECB決定会合では、ドラギ総裁の発言に注目が集まった。政策金利を過去最低に引き下げるとともに、一連の追加支援策を発表。「必要ならさらなる措置を講じる」とも言明した。これを受けてユーロは一時的に大きく値下がりした。
結局、すぐに反発したが「ユーロ/米ドルの戻り売りを狙ってショートする」と言っていた高山えみりさんがここでどう動いたかが楽しみなところ。
そして、本日発表される米雇用統計。市場は「非農業者部門雇用者数」が21.5万人の増加、「失業率」が6.4%と予想している。雇用の伸びが確認されれば米ドルが買われる要因となりそうだが、さてどうなるか。また、先週金曜日から低下傾向に歯止めがかかったかに見える米長期債利回りの動向にも注目が集まる。
もちろん、為替を取り巻く状況はその時々で刻々と変わる。大切なのは相場でどう立ち回り利益を上げるか。FXリアルトレード対決!出場選手にはこうしたプロの見方を参考に、あるときは大胆にまたあるときは慎重にトレードを重ね、しのぎを削ってもらいたい!
※記事中の資産は報告時点のもので、現在の状況とはズレがあります。各選手のトレード方針や力量と合わせ、現在はどうなっているか予想しながらお楽しみください。なお、正式な途中順位は毎月最終金曜日にお届けする予定です。
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