ザイFX!編集部です。今週の為替市場は押しなべて前半に円安→円高、後半に円安→円高と「行って来い」を絵に描いたような一週間でした。
折り返し地点になったのはイエレン米FRB議長の議会証言で、「金融緩和は当面維持」というもの。市場に米ドルが潤沢に供給されるから米ドルの価格が下がるという、初心者にもわかりやすい流れ。
とはいえ、長い期間で見ればまだまだヨコヨコ相場の範囲内。そんな中、バトル参加者はどう立ち回ったか―。
■上位のボビーとひろぴーはトレード回数が激減!!
今回もトップはボビー・オロゴンさん。相変わらずの手堅いトレードで、ついに総資産を11万円台に乗せてきた。この企画に対する思い入れは相当なもので、バトル開始直後から周囲を唖然とさせるほど頻繁なトレードをこなしてき。
が、ここへきて一区切りとなる10%増を達成したのと、なかなか追い上げてこないライバルたちの動向から、当面「トレード控えめ」を宣言。売買回数はピーク時の半分程度となる58回に落ち着いた。
ボビーさんがトレードを控えめにしようと思ったのには、ほかにも理由がある。ボビーさんの嗅覚は史上最高値を更新した米国の株式市場から、やや危険な香りを嗅ぎ取っているからだ。
経済統計や個別企業のニュースにさして強気になれる材料がなくなってきているのに、株価だけが相変わらず高値を攻める雰囲気に「これはさすがに盛り過ぎじゃね」と、バブルの兆候を感じるという。
とうことから、為替は円高に向かうと予想したわけだが、実際には今週一週間でどうポジションを整えてきたか? 週明け月曜日の報告を待ちたい。

鬼の居ぬ間に何とやらで、首位のボビーさんが手を緩めたのは2位以下にとってチャンスだった。
が、追撃の旗手・ひろぴーさんも今週もお付き合いして相場はお休み。10万円の元本回復を目前にしての完全ノートレード、資産増減±0円だった。
価格変動の細かな上下をコツコツ取っていくボビーさんのようなスタイルと違い、ひろぴーさんは大きなうねりをとらえ波に乗っていくタイプ。いい加減なところで入るわけにはいかないのだ。
もっとも、ひろぴーさんに焦る様子はまったくない。「チャンスがきたら数万円くらいは一気に取れますから、ぜんぜん心配してませんよ」と頼もしいことを言ってくれる。実際、前々回には一気に1万円ちかくプラスを上げているし、その気配は十分に感じるところではある。
観客としては抜きつ抜かれつの熾烈なデッドヒートが見たいが、これもまたリアルな勝負ゆえの展開なのだ。
■下位のえみりとドラゴンはとにかくトレードやるっきゃない!
上位2名がまったりしてしまったのとは対照的に、下位2名の「もがきっぷり」はますます熱くなっている。
3位の高山えみりさんは、ボビーさんとの対談で半ば強制的にポジションを持たされてから、ポジションを持つことの躊躇から一歩踏み出せたようだ。ビビって眺めてるだけじゃ、つまでたっても経験は積めない。

これまでは値動きをかなり広めに予想して指値を入れて待ち、ほとんど刺さらずに終わっていたが、今週は「もう一度成行きで入ってチャレンジしたいと思って、いろんな通貨ペアを持ってみました」と果敢にチャレンジ。だが反対に行くことが多くヤレヤレ決済が積み重なってしまったようだ。
現在は英ポンド/円と豪ドル/円のロングが含み損になっており「お願い戻って…」と祈りながらチャートを見つめる日々だそう。うう、可哀そう…。
見ていてとっても救いなのは、彼女がどこまでも前向きなこと。「成行きだけじゃなくてイフダンも使って入ってみよう」「いろんな通貨ペアを見てポジションを持ってみよう」「ヤレヤレ決済から卒業するぞ」とヘコタレる様子は微塵もない。
損が積み重なったとはいえ、まだ元本から-2300円ちょっと。2位・ひろぴーさんとの差は1643円しかない。ぜんぜん挽回、できるできる! 自分に合ったトレード方法は、真剣勝負と試行錯誤の末に見つかるはず!
真剣勝負と試行錯誤ではあるのだが、ちょっと方向性が違ったスタイルでもがきまくっているのが小田原ドラゴンさん。英国の科学的実験の検証結果をヒントに、愛犬に売買を選ばせるという奇想天外な「ちょんぴートレード」に挑戦している。
これが最高にうまくいき一時は奇跡の6連勝を達成したのだが、飼主としてのプライドかはたまた快進撃を続ける愛犬へのジェラシーか、前回はちょんぴーの教えに背いてまさかの反対ポジションを作ってしまう。
結果、大幅な含み損に陥り、さらにズルズル拡大していってしまうという悪循環。お犬様の祟りか。

今週は「損切りもできず“上がってくれ”と祈りながら、減りゆく資産をボーっと眺めるだけでした」と、悪夢の日々を過ごしたようだ。しかも、暗黒のトンネルを抜け出す手がかりは未だに見えない。資産はついに7万円を切り、バトル開始前の特訓企画でコーチ役をしてくれた西原宏一さんが「元本回復が事実上不可能になるライン」をついに割り込んでしまった。
ドラゴンさんは「また犬に100%任せたトレードにする」と決断。ちょんぴーに賭ける覚悟を決めたようだ。犬にとっての1年は人間の7年に相当する。FXでこの「ドッグイヤー」が生かされれば、7倍速で資産が増えると考えられなくもない。いや20倍のレバレッジをかければ140倍で…。ドラゴンさん、お願い!生きて!

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