みなさん、こんにちは、葉那子です。
今回は、YJFX![外貨ex]の独自発注システム、「リピートトレール注文(リピトレ)」について取り上げたいと思います。

■リピートトレール注文のもとは利益を伸ばすトレール注文!
リピートトレール注文、略して「リピトレ」は、2013年12月14日(土)にYJFX!からリリースされた、比較的新しい[外貨ex]の注文方法です。
【参考記事】
●FX業界の新たな流行は連続注文機能? 「リピトレ」、「連続IFDOCO注文」とは?
一言で言うと、「新規リアルタイム注文」と「決済トレール注文」を組み合わせた注文方法なのですが、まずはトレール注文がどういったものかをご説明しておきましょう。
逆指値注文の一種であるトレール注文とは、価格変動に合わせて逆指値の価格を自動で変更してくれる注文方法のことです。
たとえば、売りポジションに対してトレール注文を出した場合、現在レートが下がると、逆指値注文の決済価格も下がります。
同様に、買いポジションの場合は、現在レートが上がると、逆指値注文の決済価格は上がっていきます。
つまり、保有中のポジションが相場と順行していくと、損切り幅が徐々に小さくなり、逆指値の価格が建値を超えてくると、今度は利益確定幅が徐々に大きくなっていきます。
そして、この逆指値注文の決済価格は、値幅指定することができ(トレール幅)、YJFX![外貨ex]では3.0ポイント以上の範囲で指定することが可能となっています。

■レンジ相場の上下を取る欲張り注文!
そんな、リスクを限定しながら利益を伸ばすことができる、便利なトレール注文を活用した新しい注文方法が、リピートトレール注文(リピトレ)です。
リピートトレール注文(リピトレ)は、注文時に指定した注文有効期限内に決済トレール注文が約定されると、自動的にドテン(逆の売買区分)の新規リアルタイム注文と決済トレール注文がいっしょに発注され、それが繰り返されるというもの。

少しわかりづらいかと思うので、具体例を挙げてみましょう。
トレール幅10銭で米ドル/円のリピートトレール注文(リピトレ)を発注し、最初に101.00円の買いで新規リアルタイム注文が約定したとします。
エントリー後、すぐに下落してしまった場合、100.90円で損切り。
反対に、一度も10銭以上、下落することなく102.00円まで到達した場合、その後、101.90円で利益確定の決済注文が発動されると同時に、今度は101.90円で売りの新規リアルタイム注文が約定されます。
101.90円の売りポジションは、102.00円が損切りポイントとなり、そこにひっかかると、再び買いの新規リアルタイム注文が約定されます。
売りと買いが繰り返されるため、うまくいけば、レンジ相場の上下の動きをごっそりと取ることができます。
また、トレンド相場でも、ある程度の値幅で上下するようであれば、レンジ相場と同じような威力を発揮してくれます。
■「トラリピ」と「リピトレ」の違いは?
リピート系の独自注文といえば、新規注文と決済注文がセットになったイフダン注文(IFD)が繰り返される、マネースクウェア・ジャパン[M2JFX]の「トラップ・リピート・イフダン(トラリピ)」を思い浮かべる方もいるかもしれません。
【参考記事】
●トラリピ、らくトラで最大5000円分ギフト券+1000円分QUOカード+書籍をゲットする方法
しかし、両者の決定的な違いは、トラリピが売り、もしくは買いのどちらか一方向だけの注文方式であるのに対し(※)、リピトレは売りと買いを交互に繰り返すという点です。
(※編集部注:売りと買いのトラリピをそれぞれ別で発注すれば、売り買い両方を同時に発注することも可能)

・IFD#1=イフダン注文の「新規注文」
・IFD#2=イフダン注文の「決済注文」
トラリピは想定したレンジ内で下がったら買う、もしくは上がったら売るという注文を、一定間隔の値幅で複数しかけることができます。
つまり、想定のレンジ内で上下している間は注文が繰り返されますが、レンジを外れてしまうと、しかけが発動しなくなります。
一方、リピトレは、上がったら売り、下がったら買いを繰り返すため、注文有効期限内であれば、常にポジションを持った状態となります。
また、トラリピでは1回の注文で複数のポジションを保有することがありますが、リピトレは1回の注文につき1ポジションのみという点でも異なります。
もちろん、異なる通貨ペアやトレール幅などで、複数のリピトレを発注することは可能です。
そして、両者はストップロスにも違いが見られます。
リピトレでは、新規注文と損切り注文がセットになっているため、1回のトレードでトレール幅以上の損失を出すことはありません。
ところが、トラリピの場合、新規注文とセットになっているのは利益確定注文のみで、損切りは自ら設定する必要があります。
損切りを設定せずにポジションが逆行してしまうと、1回のトレードで大きな損失を被る可能性もあるので、トラリピでトレードをする際は、きちんと損切注文も設定しておきましょう。
しかし、リピトレで注意しなければいけないのは…
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