■約5円幅のボックス相場を下抜けしたものの、反発上昇へ
さらに、このボックス相場「赤の破線」のインサイド(内側)に、「緑の破線」で示した約5円幅のボックス相場を見つけることができる。
(出所:米国FXCM)
このボックス相場「緑の破線」をブレイクする方向について行くのがセオリーと考えていたが、下にブレイクして、「売りシグナル」を発した、と考える。
ボックス相場「緑の破線」の下限91.00円近辺を下に抜けて「売りシグナル」を発し、88円台ミドルに下落した。しかし、そこからは反発して、96円台まで戻している。
89円台、88円台で「豪ドル売り」を行なった向きの損切りを巻き込んで、反発上昇した、と考える。
直近の相場は、サポート・ライン(2)「ピンクの破線」に従って上昇した、と考える。
ボックス相場「赤の破線」の上限は、96円台ミドル程度と考える。
だから、96円台ミドルを明確に上に抜ける場合は「買いシグナル」だが、その一方でサポート・ライン(2)「ピンクの破線」を下に抜ける場合は「売りシグナル」だ。
そして、ごく目先の相場は、「青の破線」で示した小さいボックス相場を形成中と考える。
このボックス相場「青の破線」の上限は96円台ミドル、下限は93.00円近辺と考える。
(出所:米国FXCM)
■4時間足チャートでは売りシグナルが点灯しているが…
最後に、4時間足チャートをご覧いただきたい。
豪ドル/円は、96.00円近辺から93.00円近辺まで下落した。
この下落は、短期のレジスタンス・ライン「赤の破線」に従っていた、と考える。
(出所:米国FXCM)
93.00円近辺からは反発上昇し、短期のレジスタンス・ライン「赤の破線」を上に抜けて「買いシグナル」を発した、と考える。
サポート・ライン(1)「ピンクの破線」に沿って上昇したが、このサポート・ラインを割り込み、今度は「売りシグナル」を発したと考えた。
しかし、相場は保ち合いに推移したので、サポート・ライン(2)「ピンクの破線」、サポート・ライン(3)「ピンクの破線」を表示した。
それぞれのサポート・ラインを割り込んで「売りシグナル」を発した、と考えたのだが、95円台前半でサポート(保持)されている。
その結果、豪ドル/円は「緑の破線」で表示したボックス相場を形成した、と考える。
このボックス相場「緑の破線」の上限は96円台ミドル、下限は、95.10-20円レベルと考える。
(出所:米国FXCM)
そして、このボックス相場「緑の破線」の下限95.10-20円レベルを割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
この「売りシグナル」のターゲットは、93.00円近辺と考えた。しかし、94円台ミドルを底値に反発上昇している。それで、サポート・ライン(4)「ピンクの破線」を表示した。
■96円台半ばを上抜けしない限りは調整局面が続いている
短時間のチャート(4時間足)で見ると、豪ドル/円は93円台から96円台で大きく上下動を繰り返しているのだが、俯瞰すると、豪ドル/円は、もう一回り大きなボックス相場「青の破線」を形成中と考える。
これは、日足チャートに「青の破線」で表示した小さなボックス相場と同一のものだ。
(出所:米国FXCM)
短時間のチャートの値動きに拘泥するのではなく、むしろ、この日足チャートのボックス相場「青の破線」をブレイクする方向についていくのが正攻法と考える。
日足チャートを見ると、引き続き調整局面(=下落局面)が持続している、と考えている。
重要な上値の抵抗水準(レジスタンス)である96円台ミドルを明確に上にブレイクしない間は、調整局面が続いている、と考える。
(2014年07月30日 東京時間14:30記述)
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