ザイFX!編集部です。今週は久々に米ドル/円が動きました。先週は「米ドル/円は101円を割るか割らないか」といった話をしていましたよね。それが金曜夕方に円安に向かい出したと思ったら、週明けからあれよあれよと102円台を駆け上がり、30日には実に4カ月ぶりに103円を超えた瞬間もありました。
背景にあるのは米国経済指標の強さでした。失業保険申請件数は06年ぶりの低水準。4-6月期の雇用コスト指数は5年半ぶりの大きな伸び率。さらに4~6月期の実質GDP速報値は年率換算で前期比4.0%増でした。1~3月期が2.1減でしたから劇的な回復ぶりです。
為替が大きく動くときはFXで稼げるチャンス! バトル参加の4人はいずれも米ドル絡みの通貨ペアを売買しています。このチャンスを生かすことができたのか、はたまた踏み潰されてしまったか!? さっそく振り返っていきましょう!
■102円到達を見事的中させたボビーだが、その後の予想は大ハズレ!
トップをひた走るボビー・オロゴンさん。実は今回の円安は電話インタビューの最中から始まった。ボビーさんには毎回「来週の予想レンジ」を発表してもらっているが、先々週のそれは「101.2円くらいまで下がってから反発して、102円を超えるとこまでいく」というものだった。
結果はまさにその通り。毎回よく当たるが今回もズバリ的中だった。独自の両建て戦略「フンコロガシ投資法」を駆使するボビーさんは、101.2円まで下がる過程では売りポジションを、逆に102円に上がる過程では買いポジションをリカクして、またまた資産を積み上げた。
ところが、今週の予想がちょっと気掛かり。というのも「今回の円安は102円をちょっと超えたくらいまでだと思うんだ。だからオレは下の方からコツコツ買ってきたポジションをこの辺りでリカクして、それから102円の辺りで含み損になっていたポジションを決済する。そんでまた101円に戻ると思うから、102円を超えたら今度は売りポジションを増やしていくゾ!」というものだったからだ。

この予想に真っ向から反対を表明したのが、首位を急追中のひろぴーさんだった。
以前にもご紹介した通り、ひろぴーさんは為替動向に影響を及ぼす大口投資家の注文動向をつぶさに観察している。いわゆる「オプションバリア」が打ち破られたことを意味する。
「ボビーさんはレンジ相場を想定したショートを検討されているようですが、ぼくはブレイクアウトの方向に賭けておりますので102円後半を目指すと思っております。勝負です!」かくして今週の値動き予想は、ひろぴーさんに軍配。円安は102円にとどまらず、まさに「102円後半」までやってきた。
ひろぴーさんは最近数千円単位で資産を伸ばしており、実は先週には瞬間最大で首位に立った日もあった。資金の張り方が大胆で稼げるときには一気に稼ぐタイプ。今週のズバリ的中で、どこまで増やすことができただろうか。
逆に「102円をつけた後は、101円に戻る動きになるんじゃないかな」と想定していたボビーさんが心配だ。宣言通りであったなら、買いポジションの大半は既に売り払い、売りポジションの含み損が膨らんでいることになる。
もしかしたら、来週はついに、順位に変動があるかもしれない!?
■えみりは夏バテ気味、ドラゴンは「ドM投資法」に開眼か!
相場が大きく動くとき、大胆な勝負に出ることができれば一発逆転もあり得る。
だが、3位の高山えみりさんはここ一番で夏バテ気味。ユーロ/ドルと米ドル/円のトレードではプラス決済したものの、NZドル/円の損切りが足を引っ張り、総資産は元本10万円の手前で足踏み状態。今週は前週比ー9円の報告だった。

今は仕掛けた予約注文がいろいろ約定するのを、のんびり待っているようだ。
やや気掛かりなのは「米ドル/円が102円を超えたあたりでショートにしようかなとイフダンで設定中」と報告していること。これはえみりさんが取り消していなければ約定しているはず。
このポジションが含み損になってしまっているのも想像はつく。問題はこれが総資産にどう影響しているかだが、見渡せば上の2人も下の1人も、かなり遠くに行ってしまった。
上位二人がやらかして落ちてこない限り、来週もえみりさんの3位キープは堅そうだ。
えみりさんがのんびりマイペースなのに対し、大胆すぎマイペースなのが小田原ドラゴンさんだ。一時は6万円台で棺桶に片足を突っ込んだが、愛犬ちょんぴーのおかげで奇跡の7万円台生還。最近は「ちょんぴーの言う通りにすれば勝ち、言うことを聞かなければ負ける」のが”お約束”になっている。
だが、今週ドラゴンさんはお盆で実家に帰省中。その傍らにちょんぴーはいない。ドラゴンさんは自分で決断して売買しなければならない。ピンチ!!!!
「米ドル/円が円安傾向だから、NZドル/円で勝負してみよう」とした結果は、言うまでもなく含み損になったそうだ。

ところが、地元の友人に「20歳年下の女の子と付き合いだしたことを自慢されムカついて家に帰ったらプラスになっていた」。しかも-5000円だったのが+4000円になったのだから、結構デカイ!
あまりに憐れだったので、神様が同情してくれたのかもしれない。
もしかしたら、痛いこと、熱いこと、惨めな思いをすれば、もっともっと神様は同情してプラスをくださるかもしれない。ドラゴン式「どM投資法」完成か!
(写真/山本祐之)

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