どうもどうも。今週は評価損で下げちゃった。たぶんトップは明け渡したけど、自分らしくトレードできた結果だから、ぜんぜん悔いてない。
というより、おれの中では何も失敗はしていないし、取り返すつもりもメドもついている。だから今週も損切りは1回もしていないし。どうしておれがここまで言えるのか、その理由をお話したいと思います。
■1万4479円の評価損、だけどロスカットは必要ない

まず、おれのポジションがどう動いたというところから振り返りますね。
先々週は101ー102円のレンジと円高を予想して、売りのポジションをどんどんリカクしていった。
先週も101円―102円のレンジだけど今度は円安に向かうと予想して、買いのポジションをどんどんリカクしていった。
ここまでは大当たりだったんだよなぁ。資産高は11万5754円までいきました。
ただ、おれは円安は102円をちょっと超えた辺りまでだと思って、それまでの買いポジションを整理しつつ、今度は売りのポジションをどんどん作っていったわけ。
勢いよく突き抜けたら102.5-6円くらいまではあるかなあと思ってたけど、先週は103円までいったのはちょっとびっくりした。
そんで、今は102円から上で作った売りポジションが、評価損になっている。買いはほとんどなくて、ほぼ売りポジションだけの状態です。
■おれの世界の見え方にまだ狂いは生じていない!
じゃあ、この含み損は塩漬けになるかと言うと、たぶんそれはないね。米ドルはここから先、すぐに104円…105円…とガンガン買い上げられる状況にはない。おれの見ている世界には何も変わりはない。むしろ上がれば上がるほどドル高にブレーキをかけるネタが目についてくる。
それは、ウクライナの問題であり、ロシアとの関係であり、イスラエルとパレスチナのモメゴトであり。リビアでも武力衝突があって、イラクとシリアもキナ臭いことになっている。南米ではアルゼンチンにまたデフォルトの懸念が出てる。
どこをとっても楽観できる状況じゃないわけで、実際NYダウは週末の2日で、今年の上げ幅をぜーんぶ消しちゃったよ。
そうした中でどこの通貨がいちばん安定してるかというと、おれは日本だと思うわけ。それはアベノミクスが続いていることであり、企業の業績が上向いて賃金が上がっていることであり、これからオリンピックのことも話題になって活気が出てくるであろうという状況だから。
ただ、だからといって一方的に買われないのは、日本には日本で心配のネタがあるからですよ。それはエネルギーの問題。いま原発を再稼働するかどうかが話し合わせていて、円安が進むとエネルギーのコストが上がる。
日経平均は輸出企業の比率が高いけど、実際の経済では輸入企業のプレゼンスもかなり高いと思ってて、円安はそういう企業の人たちが困ることになる。だからどこかでバランスを取ろうとする力が働くよね。

上がったものは下がるのであり、下がったものは上がるのであり、行き過ぎたものは戻るのであり。103円にタッチした米ドル/円は、また102円に戻るんですよ。
今週は102-103円の間で動くけど、いったん102円を割れるときもあると思うね。そしたら売りポジションはぜんぶ決済して、ポジを軽めにしてちまちまやりますよ。
おれの世界の見え方にまだ狂いは生じてないんですよ。だからぜんぜん、ゴシンパイなくー。
(撮影/山本祐之)
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