■1日85円のスワップ金利。1年経ったら3万円超に!?
FXでスワップ金利を狙った中長期トレードを考えるなら、まっ先に思い浮かぶ通貨は、高金利通貨の代表格、豪ドルではないでしょうか? 銀行の外貨預金口座などでもよく見かける通貨ですね。
2008年のリーマンショック後、世界的な低金利状態に陥ったとはいえ、それでも実質ゼロ金利の日本円に比べれば、2014年8月現在、政策金利が2.5%の豪ドルは、高金利通貨と言えるでしょう。

そんな豪ドルに注目し、2014年5月以降、豪ドル/円のスワップ金利をブッチギリの業界トップ水準で提供しているのが、ヒロセ通商[LION FX]。豪ドル/円1万通貨あたりの1日のスワップ金利は、なんと、85円!
1日85円ということは、10日保有すれば850円、1カ月(30日間)保有したら2550円、1年(365日間)保有したら3万1025円ということになります! スワップ金利は変動しますので、1年経ったときに絶対にこれだけのスワップ金利がつくということは言い切れませんが、それにしてもスゴイ水準ですよね。

【参考コンテンツ】
●FX会社徹底比較!:スワップ金利で比べる:「豪ドル/円」スワップ金利の高い順
ちなみに、ヒロセ通商の100%子会社であるJFX[MATRIX TRADER]、さらにヒロセ通商系の取引システムを採用している岡三オンライン証券[岡三アクティブFX]も、豪ドル/円1万通貨あたりの1日のスワップ金利は、85円です。上の表にあるとおり、ヒロセ通商系のFX会社が飛び抜けているのがわかります。
■不思議なヒロセ通商の“原則固定スワップ金利=85円”!?
以前、ザイFX!の記者がヒロセ通商の関係筋に直接聞いてみたところ、ヒロセ通商[LION FX]では、この高水準の豪ドル/円スワップ金利を「カバー先などとの交渉を含め、企業努力でがんばって」提供しているとの情報を得ました。
【参考記事】
●豪ドル/円のナゾ。政策金利が2.5%なのになぜ、スワップ金利が3.25%もつくのか?
ふむふむ。なるほど、がんばっている…。ですが、「がんばっている」っていったいどのくらいがんばっているのでしょうか? ここ最近のFX業界全体の豪ドル/円スワップ金利の動向を思い出しつつ、せっかくなので、ヒロセ通商[LION FX]のがんばりがどのくらいか、ちょっと確認してみましょう。
ご紹介したとおり、2014年8月現在、ヒロセ通商系の2社を含み、ヒロセ通商[LION FX]の豪ドル/円スワップ金利は、ブッチギリで業界トップ水準です。
2014年6月後半あたりから7月中旬あたりまでは、全体的に豪ドル/円スワップ金利は高めでしたので、ヒロセ通商[LION FX]のスワップ金利と、そこまで大きな差は感じませんでした。しかし、8月に入り1万通貨あたり70円台のスワップ金利もチラホラしか見られないなか、85円をキープし続けているのはかなりすごい! と言えます。
しかも、先に記載したとおり、本来であれば変動するはずのスワップ金利をヒロセ通商[LION FX]では、85円固定に等しい状態で提供しているのです。
以下は、2012年1月~2014年8月にヒロセ通商[LION FX]で発生した豪ドル/円1万通貨あたりのスワップ金利の推移を表したもの。ヒロセ通商[LION FX]のウェブサイトで公開されているスワップ金利のデータをザイFX!編集部がグラフ化しました。

※グラフは、ヒロセ通商のウェブサイトより取得した2012年1月~2014年8月13日までの豪ドル/円スワップ金利から、ザイFX!が作成。祝日などの関係で数日間まとめてスワップ金利が発生した場合は、グラフの最大値である100円以上の金額が付与されることもある。
これを見ると、2014年5月12日(月)以降、85円をキープし続けているのがわかります。やはり、固定スワップ金利か!? と思うほどです。
■桜の咲く頃は、あのFX会社の方が高水準でした
ヒロセ通商[LION FX]の2014年4月~5月頃のスワップ金利は、1万通貨あたり1日40円~50円程度でしたので、正直なところ特に、「豪ドル/円スワップ金利が魅力的なFX会社」という印象はありませんでした。
むしろ、GMOクリック証券[FXネオ]やYJFX![外貨ex]、ライブスター証券[ライブスターFX]、マネーパートナーズ[パートナーズFX nano]などの方が豪ドル/円のスワップ金利を高水準で提供していたのです。

※各社の豪ドル/円スワップ金利データは、3月は3月24日~25日、5月は5月19日~20日、6月は、6月23日~24日、8月は8月7日~8日にかけてザイFX!が調査したもの。
ライブスター証券[ライブスターFX]などは、以前から比較的高水準のスワップ金利を提供するFX会社というイメージがあったのですが、この時、トップ水準に君臨していたのは、GMOクリック証券[FXネオ]でした。そのことについて、「あら意外!」と当コーナーで紹介したこともあります。
【参考記事】
●あら意外!GMOクリック証券が豪ドル/円のスワップで業界最高水準って知ってた!
いずれにしても、当時、ヒロセ通商[LION FX]の豪ドル/円スワップ金利は、ザイFX!編集部的にもまったくノーマークだったワケです。
それが2014年5月12日(月)から一気に85円に引上げられ、ヒロセ通商[LION FX]の豪ドル/円スワップ金利は、それまでの40~50円と比べると、およそ2倍の水準に! 詳細はわかりませんが、これがヒロセ通商の企業努力だとすると、かなりがんばっていると言えそうです。
ただし、豪ドル/円スワップ金利が1万通貨あたり1日85円で提供される期間は明示されていませんので、いつまで続くのかはわかりません。一トレーダーの心情としては、できるだけ、できるだけ、長く続けてほしいですね。
ひとまず、この機会を逃さずヒロセ通商[LION FX]の企業努力に乗っかって(!?)、中長期での豪ドル/円保有を考えておきたいところです。
ちなみに…
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