ザイFX編集部です。円安がすごい! 米ドル/円はとうとう108.60円を突破。110円にまっしぐらに向かっているように見えます。これを受けてしばらく為替に反応の鈍かった株価も上昇、日経平均株価は1万6000円の大台を突破しました。
米ドルだけじゃありません。円は今週、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、加ドル、スイスフラン、人民元、南アランド、香港ドル、シンガポールドル…etc. およそどの主要通貨に対しても値上がりしました。
そして今週はもう一つ、大きな話題がありました。スコットランドが英国から独立するか否かを問う国民投票が行われたのです。投票は日本時間の本日午前6時に締め切られており、午後には大勢が判明する見通し。
英ポンドはユーロはどう動くのか!? リアルタイムに目が離せない展開になっています。波乱の1週間、トレード対決の4人はチャンスを生かせたでしょうか?それとも…
■ボビーとえみりが大失敗!2位争いはトホホな接戦
今週はまず飛び込んできたのは、ボビー・オロゴンがやらかしてしまったというニュースだった。雑音混じりの電話の向こうで、がっくり肩を落としている様子が目に見えるような力ない声。聞けば仕事で奄美大島とその周辺の島々を転々とするロケに来ており、電波状況が非常に悪く価格チェックもままならないとのこと。
そういうときはキャッシュポジションにしてリスクを回避するのが鉄則だが、対決の日数が残り少なくなる中で一歩でも首位ひろぴーとの差を縮めたいという焦りと、円安があまりに早く進行したので「もみ合いになりやすい大台(106円)付近に売り注文を出しておけば、あわよくば約定して次にチェックできる時には利益になっているかも」という甘い見通しが裏目に出た。
106円の売り注文は約定したが、ドル/円はそのまま106円を突破して、ボビーがポジションを見たときには107円台に突入していた! 先週、冷静なアタマで反撃の策を練るためにと、せっかくキャッシュポジションにしたのに、-1万4107円の大損でまたも元本を割り込んでしまった。

こうなると、先週3位に付けていた高山えみりの2位浮上が濃厚になってくる。万年3位の彼女だが、MACDを習得して自信を付け「大胆な女になる!」宣言。その言葉通り、これまで1000通貨単位でちまちまトレードしていたのを1万通貨単位と大胆に増額。その結果、先週は7322円のプラスを叩き出し、ボビーにあと488円差に迫っていたのだ。
よほどの大失敗をやらかさない限り、えみりの2位は堅いと思われた。が、彼女はやっていたのだ、その「よほどの大失敗」を! ユーロ/ドルを大胆に1万4000~6000通貨仕込むも、値動きは思惑とは逆方向へ。決済のミスとエントリーのミスが重なり、損失額はボビーを上回る-1万6241円。元本回復したと喜んだのもつかの間、9万円をも割り込んでしまった。
■今週はひろぴーも微減、ドラゴンも安定の減…。
今週は首位をひた走るひろぴーも減らしていた。もっとも、今週は「難しい展開になると読んでいた」というあたりが他の3人とは違うところ。通貨先物の絡みで節目となる価格付近には「その価格に付けさせまい」とするバリアー的な注文が貯まっている。そこを突破するときの勢いに乗じるのがひろぴーの得意技だ。

ところが今週のドル/円は、値動きの元気の良さに反して先物の注文数が減っていた。上がれば上がるほど大口投資家は冷めていったということか!? 「ここはいったん調整が入る」と見たひろぴーはポジションを軽減。結果、-1088円という"微減"でこの乱相場を乗り切っている。
さらに、2位以下を大きく引き離しての優勝をもくろむひろぴーは、ユーロ/ドルに注目。大口の売り注文が1.30から1.33までズラリと並んでいるそう。さらに1.285と1.280には"オプションバリア"がそびえている。今月下旬までにここにタッチすれば圧倒的優勝が決定的になる、ということのようだ。
さて、最下位を独走する小田原ドラゴン氏。今週は愛犬ちょんぴーが参加して、久々の「ちょんぴートレード」が復活だ。仕掛けは簡単で「買い」「売り」と書いた紙の上にエサを置いて、ちょんぴーが選んだ通りに注文を出すというもの。だが、野生の勘を侮るなかれ。ドラゴン氏のこのトレードでの勝率は、実に8割を超えているのだ!
今週はNZ/円に挑戦。通貨ペアを選ぶのはドラゴン氏だが、恐らく残りわずかな期間で少しでも取り返すには、値動きの大きな通貨を選ぶ必要があったためと思われる。さあ選べ、ちょんぴー!売り買いどっちだ!? 「はぅあぅ、はぅあぅ…」

ちょんぴーは「売り」を選んだが、残念ながら今回はハズレ。ドラゴン氏は全力勝負をしているが、資金が減りすぎているので損もまた少しで-2534円。
今週は4人ともマイナスという、なんともふがいない結果に終わった。だが為替の値動きは大きくなっている、これから出てくる材料もてんこ盛りだ。上位3人には優勝の、ドラゴン氏には伝説を打ち立てるチャンスが残っている。気を抜くな!気合を入れろ! クライマックスに向けて、いざ!


株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)