■サポートラインの傾きを緩やかにしたものの…
続いて、ユーロ/円の値動きから、サポート・ライン「青の破線」の傾きを緩やかにした、別の週足チャートをご覧いただきたい。サポート・ライン(1)「青の破線」と表示した。
(出所:米国FXCM)
ユーロ/円は、139円台ミドルを上に抜けた時点で、2009年の高値を更新した。2009年の高値を更新したことで、「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い、ユーロ/円は上昇して高値145円台をつけている。
しかし、安値131円台から145円台までの上昇スピードが速すぎる、と考えていた。
しかるべき調整(下落)があるだろう、と考えていたが、145円台からは反転急落して、136円台にまで下落している。
しかし、136円台から143円台にまで反発(上昇)している。
それで、サポート・ライン(1)「青の破線」は、安値136円台前半に合わせるように表示している。
このサポート・ラインの引き方でも、サポート・ライン(1)「青の破線」を割り込んでいる。
このサポート・ライン(1)「青の破線」を下に抜ける場合は、「売りシグナル」と考えた。
この「売りシグナル」発生後、しばしの間、相場は横ばいに推移した。これは、すでに「売りシグナル」は発せられた状態だったのだが、相場がまだ動き出していない状態が続いていたのだ、と考えている。
それで、「下値にある重要なサポート・ポイント(140.00円)を下に抜けるのか? あるいは、140.00円が守られるのか?」に注目していた。
140.00円を割り込み、改めて「売りシグナル」を発した、と考える。
ユーロ/円は、135円台にまで下落したが、直近の値動きでは、135円台から大きく反発(上昇)した。
それで、サポート・ライン(2)「ピンクの破線」を表示した。
ただし、サポート・ライン(2)「ピンクの破線」を割り込む場合は、「売りシグナル」なので、要注意と考える。
現在のユーロ/円は、このサポート・ライン(2)「ピンクの破線」のちょうど線上にある、と考える。
俯瞰すると、ユーロ/円は、「緑の破線」で示したボックス相場を形成中と考える。
このボックス相場は、後出の日足チャートのボックス相場「赤の破線」と同じものだ。
■日足チャートでもサポートラインを割り込み下落
続いて、日足チャートをご覧いただきたい。
日足チャートに表示したように、ユーロ/円はサポート・ライン「緑の破線」に従って大きく上昇した、と考える。
(出所:米国FXCM)
なお、このサポート・ライン「青の破線」は、先の週足チャートのサポート・ライン(1)「青の破線」とは、違うものだ。
そして、この日足チャートのサポート・ラインの引き方でも、サポート・ラインを割り込んで、「売りシグナル」を発した、と考える。昨年(2013年)4月上旬以降のユーロ/円は、「紫の破線」で示した「下限125.00円近辺-上限135円台ミドル」の約11円幅のボックス相場を形成していた、と考える。
なお、日足チャートは6月以降のもので、4月上旬は、表示されていない。
そして、この約11円幅のボックス相場の上限を抜けたことで、「買いシグナル」を発した、と考える。
140.00円を上に抜けたことで、さらなる「買いシグナル」を発し、上昇スピードが加速した、と考える。
ユーロ/円は、高値145円台をつけている。
■2014年年初からは調整の下落気味
今年(2014年)の年初のユーロ/円は、調整の下落気味だ。
(出所:米国FXCM)
140.00円割れには、ストップ・ロス・オーダー(損切りのユーロ売り注文)が集中していた、と推測される。
140.00円割れで、「売りシグナル」を発して下落したと考える。
この時点で、安値は136円台をつけている。
過去の過程で(145円台までの上昇の過程で)、135.50円(あるいは136.00円)は重要なチャート・ポイント(=レジスタンス)だった。
過去の重要なチャート・ポイントは、この下落局面でもチャート・ポイントになるだろう、と考えていた。
つまり、135.50円(あるいは136.00円)は、サポート・ポイントと考えた。
ただし、今後の相場でここ(135.50円、あるいは136.00円)を下に抜ける場合は、重要な「売りシグナル」で、下落スピードが加速する可能性がある、と考えていた。
136円台の安値をつけてからのユーロ/円は…
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