■チャートポイント135.5円を2度割り込めず反転
136円台の安値をつけてからのユーロ/円は、反転して143円台にまで上昇している。
ユーロ/円は、「赤の破線」で示した約10円幅のボックス相場を形成している、と考える。
このボックス相場の上限は高値の145円台ミドル、下限は136.00円または135.50円と考えていた。
再掲載した下の日足チャートを見てのとおりに、8月の相場で136.00円を割り込み、135円台をつけた。
(出所:米国FXCM)
136.00円を割り込んだのだが、135.50円には届かずに、ユーロ/円は、反発(上昇)した。
この値動きから、下値のチャート・ポイント(サポート・ポイント)は、135.50円と考える。
詳細に振り返る。
ユーロ/円は、日足チャートに表示したサポート・ライン「緑の破線」に従って上昇していたが、このサポート・ライン「緑の破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、日足チャートに「ピンクの破線」で約4円幅のボックス相場を表示した。
この約4円幅のボックス相場「ピンクの破線」下限を下に抜けて、「売りシグナル」を発した、と考える。
(出所:米国FXCM)
ボックス相場のセオリーに従うと、値幅分(約4円)下落した136.00円近辺がターゲットになる。
上述の2つの「売りシグナル」のターゲットを総じて考察すれば、ボックス相場「赤の破線」の下限(136.00円、または135.50円)がターゲットと考えた。
日足チャートを見てのとおりに、注目点であった136.00円は割り込んだが、まだ135.50円には届いていない。
ターゲットを達成した、と考える場合に、大きく反発上昇する可能性もあるのだが、「果たして、そうなるのか?」に注目していた。
ユーロ/円は、135円台を2回トライしたのだが、下値(チャート・ポイントの135.50円)を割り込むことができなかったので反転した、と考える。
■ユーロ/円はボックス相場を下抜けするだろう
振り返って相場を見ると、138円台ミドルを上に抜けた時点で、「買いシグナル」を発していたのだ、と考える。
ユーロ/円は大きく急騰し、上値の抵抗(=上値のレジスタンス)であった140.00円を上に抜けて、141円台にまで反発(上昇)した。
しかし、ユーロ/円は141円台の高値をつけてから急落しているので、「青の破線」で示したボックス相場を形成している、と考える。
ユーロ/円は、高値圏で大きく上下動を繰り返している、と考える。
高値圏での大きな上下動は、売りのシグナルである場合が多々あるのだが、今回のケースもそれに相当するのか、そうではないのか、今の時点では、判断しかねている。
いずれにせよ、現在のユーロ/円はボックス相場「赤の破線」のインサイドにあるので、このボックス相場「赤の破線」をブレイクした方について行くことがセオリーであると、強く意識をしている。
(出所:米国FXCM)
個人的な思惑が強いのかもしれないので、断定するわけにもいかないが、このボックス相場「赤の破線」を下にブレイクするのではないか、と、引き続き、考えている(つまり、この高値圏での大きな上下動が、売りのシグナルではないか、と考えている次第だ)。
もう1つ、つけ加える。
仮に、上述の思惑どおりにユーロ/円が下がるとしたら、米ドル/円が下がるのか、あるいはユーロ/米ドルが下がるはずなのだが、想定するパターンとしては、ユーロ/米ドルの下落幅が大きく、米ドル/円はむしろ上昇気味で、ユーロ/円が下がるのではないか、と考えている。
ただし、こういったパターンまでは、当てる必要もないことで、どのようなパターンで来ようとも、その通貨ペアの相場の方向性を当てれば、それだけで良いのだ、とも考えているが。
最後に、4時間足チャートを…
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