みなさん、こんにちは、葉那子です。
今回は、このたび、加工のない純粋なインターバンクレートが提供されるようになったFXCMジャパン証券「MT4口座」についてご紹介します。
■一切、加工のない純粋なインターバンクレートで取引できる
このたび、FXCMジャパン証券「MT4口座」では、一切、加工のない純粋なインターバンクレートが、利益相反のないNDD(ノーディーリングデスク)方式で提供されるようになりました。
この新方式は2014年10月10日(金)以降に口座開設を申込んだ場合は、すぐに適用されます。2014年10月9日(木)以前に口座開設済みの口座は旧ルールが適用されていますが、これはFXCMジャパン証券のフォームから申込むことで、いち早く新ルールに変更することが可能です。
そして、2014年12月8日(月)以降は全面的に新ルールに移行することになります。
■インターバンク直結型のNDD方式とは?
では、NDD方式とは何でしょうか?
NDD方式とは、ディーリングデスクを介さずに、トレーダーが発注した注文が直接インターバンクに届き、そのレートで約定するというものです。
これに対し、ディーリングデスクを介す相対方式の場合、FX会社のディーラーなどが、複数のマーケットレートの中から顧客の注文を約定させるレートを選ぶという工程が入ることがあります。
すると、会社にとって不利なレートしかない時には、トレーダーの注文を約定させなかったり、逆にトレーダーのストップロス注文を狙って、意図的にレートを操作するようなことが、可能性としては考えられるのです。
【参考記事】
●一部のネット界隈で囁かれている「ストップ狩り」とはどういうことか?
一方で、発注から約定までが自動化されているNDD方式は、人為的な操作ができないため、より公平性の高い取引ができるというメリットがあります。
このNDD方式をわかりやすく解説したFXCMジャパン証券の動画がありましたので、ぜひチェックしてみてください。
また、以下の記事でもNDD方式のしくみなどについて解説していますので、参考にしてみてください。
【参考記事】
●【徹底解剖】2014年大注目のNDD(1)NDDでマイナススプレッドが出る原理
●【徹底解剖】2014年大注目のNDD(2)NDDでスキャルパーが歓迎されるワケ
●【徹底解剖】2014年大注目のNDD(3)NDD口座比較の隠れたポイントとは?
■上乗せなしの純粋なインターバンクレートとは?
FXCMジャパン証券「MT4口座」は、すでにこのNDD方式を採用しているのですが、提示しているレートは、インターバンクレートに手数料分を上乗せ(マークアップ)したもの。
それが今回のルール変更で、このマークアップがなくなり、「一切、加工のない純粋なインターバンクレート」となるのです。
その代わりに、スプレッドとは別に手数料が徴収されることになります。
そんな「加工のない純粋なインターバンクレート」というものを、FXCMジャパン証券の公式サイトで公開しているライブレートで確認してみました。
変動制のスプレッドではありますが、しばらく見ていたところ、米ドル/円、ユーロ/米ドルともに0.2~0.5pipsと、業界でもトップ水準のスプレッドが提示されていました。
しかも、数分見ていただけでも、0やマイナスになる瞬間も何度かあり、タイミングが良ければ、かなり有利なスプレッドで取引ができそうです。
■マイナススプレッドについて注意が必要な理由とは?
ただ、マイナススプレッドについてはちょっと注意が必要です。というのはメタトレーダー(MT4)は取引ツールの性質として、マイナススプレッドの取引には対応していないからです。
FXCMジャパン証券「MT4口座」ではマイナススプレッドが確かに表示されることもあるのですが、そのときにメタトレーダー(MT4)で注文を入れようとしても注文は通らないのです。
けれど、FXCMジャパン証券がおもしろいのはFXCMジャパン証券「MT4口座」でもメタトレーダー(MT4)以外の取引ツールも使えるということ。FXCMジャパン証券はかなり前からTrading Stationという取引ツールを提供していますが、FXCMジャパン証券「MT4口座」をメタトレーダー(MT4)ではなく、Trading Stationにつなげて取引することもできるそうです。
そして、そのようにした場合はマイナススプレッドが出たときにも取引可能とのこと。
Trading Stationが使えるのはFXCMジャパン証券の「スタンダード口座」と「プレミアム口座」だと思っていたので、「MT4口座」でも使えるということは意外でした。
■口座残高、取引高に応じて、お得な優遇手数料もある!
新方式となったFXCMジャパン証券「MT4口座」でかかるコストのことに話を戻しましょう。スプレッドとは別に発生する手数料は下表のとおりです。
手数料には、標準手数料と優遇手数料の2種類があり、以下2つの取引条件のうち、どちらか1つでも満たした上で申請すれば、優遇手数料が適用されます。
・取引証拠金残高が150万円以上
・過去1カ月の取引高が2000万通貨以上
FXCMジャパン証券「MT4口座」で取引する際は、この手数料と約定時のスプレッドを合せたものが、実質コストになります。
たとえば、手数料は標準手数料が適用されているとして、米ドル/円1万通貨を0.3銭のスプレッドで往復取引した場合は、手数料が20円+20円=40円、スプレッド分が30円なので、合わせて70円の往復取引コストになります。
運よくスプレッドがマイナスの時に約定すれば、実質スプレッドが0.2銭や0.1銭になることもあり得るわけです。
■MT4口座では業界トップ水準のスプレッド!
通常の店頭FX口座であれば、今や米ドル/円0.3銭原則固定という非常に狭いスプレッドを提供しているFX会社が複数ありますが、それに比べて、メタトレーダー(MT4)口座は全体的にスプレッドが広め。
国内の主要メタトレーダー(MT4)口座を見てみると、米ドル/円スプレッドが一番狭いのは、アルパリジャパン「スタンダード口座」で0.6~0.8銭です。
【参考コンテンツ】
●メタトレーダー(MT4)が使えるFX会社を徹底比較!:取引コストで比べる「米ドル/円スプレッドの狭い順」
米ドル/円スプレッド0.6~0.8銭のアルパリジャパン「スタンダード口座」とFXCMジャパン証券「MT4口座」が実質同水準の取引コストになるのは、手数料分を差し引いて考えると、標準手数料適用時であれば0.2~0.4銭、優遇手数料適用時なら0.3~0.5銭のスプレッドのとき、ということになります。
ライブレートを見ている限り、提示スプレッドはほぼこの水準ですし、それ以下の時もあるので、FXCMジャパン証券「MT4口座」は、透明性の高いしくみになった上に、メタトレーダー(MT4)口座としては、業界トップ水準のスプレッドで取引できると思ってよさそうです。
さらに、外付けの手数料は、確定申告において必要経費として申告することができるそうで、しっかり計上すれば節税にもつながり、実質コストはもっと低くなる可能性があるのです。
■「スタンダード口座」は一足先に手数料制NDD方式に!
ちなみに、FXCMジャパン証券の通常口座である「スタンダード口座」は、一足早く、この手数料制NDD方式に移行しつつあり、2014年11月3日(月)には全面的に手数料制NDD方式に変わります。
【参考記事】
●インターバンクのナマのレートで取引できる新タイプのNDD方式口座が登場!
ただ、前述のとおり、通常のFX口座では、米ドル/円スプレッド0.3銭原則固定がトップ水準。
FXCMジャパン証券「スタンダード口座」で、それよりも狭いスプレッドで取引するには、マイナス0.2銭以下のスプレッドのときを狙わなければいけません。
ただし、レートの透明性が高い分、約定拒否による機会損失や、レート操作による不本意な損失を被る心配はありません。
スプレッド競争も佳境に入ってきた今、目に見える数値だけに惑わされず、スプレッドの質も問われる時代が来るかもしれないですね。
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(ザイFX!編集部見習い・葉那子)
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