■4時間足では高値更新のたびに「買いシグナル」
次に、4時間足チャートをご覧いただきたい。4時間足のような短時間のチャートで8月の値動きを見ると、米ドル/円は、高値を更新したそのつど、「買いシグナル」を発して上昇している。
(出所:米国FXCM)
4時間足のチャートでは、はっきりしないが、105円台ミドルは、従来の高値であり、重要なチャート・ポイントだった。
従来の高値であった105円台ミドルを上に抜けたことで、重要な「買いシグナル」を発した、と考える。
つまり、新高値(105円台ミドル)を更新したことで、さらに、上昇のスピードを加速させた、と考える。
107円台ミドル程度も上値の抵抗(レジスタンス)があったが、この水準を明確に上に抜けて、さらなる「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い、110円台前半に上昇した。しかし110円台からは、いったん108.00円近辺まで急落している。上昇スピードが速かったので、その調整下落と考える。
108.00円近辺から、再度109円台後半に急上昇したが、2回目の急上昇では、110.00円に届いていない。
■ボックス相場を下抜けし、調整局面へ
103円台あたりからの上昇過程では、米ドル/円はサポート・ライン(1)「ピンクの破線」に従って上昇した、と考える。
4時間足チャートを見てのとおりに、サポート・ライン(1)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
そして、米ドル/円は「下限107円台ミドル程度-上限110.00円程度のボックス相場」(緑の破線)を形成していた、と考える。
(出所:米国FXCM)
ボックス相場「緑の破線」の下限を下に割り込んだことで、さらなる「売りシグナル」を発した、と考える。
この「売りシグナル」に従い、相場は下落した。
106円台ミドル程度で、いったん反発したのだが、安値(106円台ミドル)を更新すると、「売りシグナル」を発して105円台前半にまで急落した。
105円台前半からは、107円台にリバウンド(反発上昇)しているが、107円台から106円台前半に下落している。
しかし、105円台を見ることはなく、改めて107円台に上昇した。
■日銀の追加緩和でボックス相場を上にブレイク
この時点で、レジスタンス・ライン「青の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
この「買いシグナル」に従い、108円台に乗せている。
(出所:米国FXCM)
この時点で、「紫の破線」で示したボックス相場を形成するのではないか、と考えたが、早々に、このボックス相場「紫の破線」の上限(108円台後半)を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
当面のところは、下値がサポート・ライン(2)「ピンクの破線」、上値がボックス相場「赤の破線」の上限(110円台前半程度)の、「三角保ち合い(ウェッジ)」と考えた。
そして、この「三角保ち合い(ウェッジ)」をブレイクする方向について行くことがセオリーと考えた。
上述のように考えていたところで、先週末(10月31日)に、「日銀の追加緩和策」が発表されると、ボックス相場「赤の破線」の上限(110円台前半程度)を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
(出所:米国FXCM)
先週末(10月31日(金))の「日銀の追加緩和策」が…
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