■【円安継続】GDPショックも円売り方針は変わらず
今週(11月17日~)は日本のGDPが「予想外」に悪かったことを受けて、日経平均が下落、米ドル/円も1円50銭ほど下げました。メルマガ(※)でもお伝えしていたマーケットのコンセンサスどおりの展開です。
ニュースなどでは「予想外」と報じられていましたが、悪くなることは「予想どおり」でしたから、絶好の買い場だった可能性が高い。GDPが悪いといっても国策としての円安相場は変わらず、ですね。
(※編集部注:ザイFX!がお届けしている西原宏一さんの有料メルマガ「FXトレード戦略指令!」のこと)

(出所:米国FXCM)
11月18日(火)には衆議院解散が表明されるでしょうし、毎週なんらかのニュースは出てきますが、政府・日銀が行なっている政策はそうした目先のニュースに左右されるほど小さなものではありません。
日本のGDPは欧州でも大きく報道されていました。4-6月期に続いてのマイナス成長となったのはさすがに驚きだ、と。
だからといって、これで円高になるとは到底思えません。株価が下がれば日銀が出てくるし、円高になればGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が出てくる。少なくとも12月14日(日)とされる総選挙まで株高・円安は維持されるはず。そうでなければ安倍首相も解散という選択肢は選びませんよね。
もちろん、総選挙までの間にも一時的な調整はあるでしょうが、そこは押し目買い。現在の米ドル/円やクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)は押し目があっても、高値から2円~1円50銭程度の幅です。そのあたりが押し目買いの目安となるのでしょう。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 4時間足)
■【米ドル高調整】ユーロ/米ドルの調整で戻り売りの好機か
日銀と違って追加緩和に踏み切れないのがECB(欧州中央銀行)。今週(11月17日~)は18日(火)にドイツZEW景況指数、20日(木)に欧州各国とユーロ圏のPMI指数が出ます。

独11月ZEW景況指数は11月18日(火)19時の発表
(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 欧州主要経済指標の推移)
すべて改善される見通しで、今週(11月17日~)はユーロ/米ドルで戻り売りの機会がくるのかなと期待しています。

(出所:米国FXCM)
今は豪ドルやNZドルに対しても米ドル売りとなっているので、今週(11月17日~)は米ドル高相場の調整になるかもしれないですね。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 4時間足)
ユーロ/米ドルの戻りの目安として見ているのは1.2610~1.2630ドルあたり。ここまで戻れば、売ってみたいなと思っています。

(出所:米国FXCM)

発表:11月18日(火)19時
前回:-3.6ポイント
予想:+0.9ポイント

発表:11月20日(木)18時
前回;52.1ポイント
予想:52.3ポイント
(次ページではイングランド銀行から発表される議事録の話題が……)
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