各国の政策金利に関しては、それぞれの中央銀行がマーケットとの対話を重視する傾向が強くなっている(それが、現在の主流だ)。
だから、豪政策金利に関しては、まず、RBAのアナウンスを重視するべきだ、と考える。
そして、実際の行動(=証拠)があるまでは、それまでのスタンスが持続(継続)されている、と判断すべきだ(それが、セオリーだ)。
つまり、現時点でのRBAのスタンスは、引き続き、まだ金融緩和的な状態、と判断する。
■ボックス相場を下に割り込むも、反発
続いて、ボックス相場「赤の破線」とボックス相場「ピンクの破線」を表示した、下の月足チャートをご覧いただきたい。
(出所:米国FXCM)
このボックス相場は、次に解説する週足チャートに表示したボックス相場と同じものだ。
直近の値動きで、ボックス相場「ピンクの破線」の下限を下に割り込んだのだが(通常は、安値更新は、「売りシグナル」なのだが)、急落せずに、いったん反発(リバウンド)している。
直近の値動きで、下落スピードが速かったので、調整の反発(リバウンド)が起こっているのだ、と考える。
ただし、改めて、安値を更新する場合は(つまり、0.85ドル台前半を割り込む場合は)、新たな「売りシグナル」点灯なので要注意だ。
■週足では、ボックス相場を上抜けし、ターゲットを達成
次に、週足チャートをご覧いただきたい。
豪ドル/米ドルは、0.6000ドル近辺から、1.1000ドル近辺に大きく上昇したが、その上昇過程では、サポート・ライン「緑の破線」に従っていたと考える。
(出所:米国FXCM)
豪ドル/米ドルは、「赤の破線」で示した「下値0.8000ドル-上値0.9400ドルのボックス相場」を上に抜けたことで、「買いシグナル」を発して上昇した。
そして、ボックス相場のセオリーどおりに、ボックスの値幅分(1400ポイント)上昇してターゲットを達成したと考える。
■別のボックス相場を下抜けし、急落の可能性も
「赤の破線」で示したボックス相場を上抜けしてからは、「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル-上値1.1100ドルの約1700ポイント幅のボックス相場」へ移行(シフト)したと考える。
(出所:米国FXCM)
その後、2013年5月上旬に中長期のサポート・ライン「緑の破線」を割り込んだ。「売りシグナル」と考える。
そして、「紫の破線」で示したボックス相場の下限0.9400ドルを割り込み、さらなる「売りシグナル」を発したと考える。
ボックス相場のセオリーに従えば、ボックス相場の下限0.9400ドルからボックスの値幅分(1700ポイント)下落したところがターゲットになる。つまり、0.7800ドルないし0.7700ドル程度がターゲットだ。
この「紫の破線」で示したボックス相場を下に抜けたことで、大きく急落する可能性が高い、と考える。
■直近のボックス相場の下限を0.85ドル台前半に再修正
直近の豪ドル/米ドルは、「ピンクの破線」で示したボックス相場を形成している、と考える。
(出所:米国FXCM)
以前は、このボックス相場の上限は0.9800ドル近辺、下限は0.8800ドル近辺と考えていた。
だから、このボックス相場の下限(0.8800ドル近辺)を割り込み、「売りシグナル」を発したと考えた。
相場は、この「売りシグナル」に従い、0.86ドル台まで下落したが、0.86ドル台ミドルを底値に、0.9500ドル近辺にまで大きく反発上昇している。
それで、ボックス相場の下限は0.86ドル台と想定し直す必要がある、と考えた。
つまり、このボックス相場は「上限0.9800ドル近辺-下限0.8600ドル近辺」と考えた。
直近の値動きで、安値をわずかながら更新したのだが、ごく目先の相場は反発(リバウンド)した。
調整の反発(リバウンド)が起こった(起こっている)、と考える。
それで、このボックス相場は、「上限0.9800ドル近辺-下限0.85ドル台前半程度」と、再度修正する。
(出所:米国FXCM)
ただし、改めて、安値を更新する場合は、「売りシグナル」なので、要注意と考える。
続いて、別のラインなどを…
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