■直近は改めて安値更新すれば「売りシグナル」
0.86ドル台からの上昇は、サポート・ライン「ピンクの破線」に従っている、と考える。
このサポート・ライン(2)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
3月下旬から9月上旬の相場で、豪ドル/米ドルは「紫の破線」で表示した小さいボックス相場を形成していた。
そして、このボックス相場「紫の破線」をブレイクした方向について行くのがセオリーと考えていた。
当初、このボックス相場「紫の破線」の上限は、0.94ドル台ミドルと考えた。だから、7月初旬の値動きで、このボックス相場「紫の破線」の上限を上に抜けたように見えたのだが、0.9500ドル近辺をつけてから、下落に転じている。
それで、このボックス相場「紫の破線」の上限は、0.9500ドル近辺と修正する。
(出所:米国FXCM)
一方、このボックス相場「紫の破線」の下限は、0.9200ドル近辺と考える。
ゆえに、このボックス相場「紫の破線」は「上限0.9500ドル近辺-下限0.9200ドル近辺」と考える(つまり、300ポイントのボックス相場と考える)。
日足チャートを見てのとおりに、このボックス相場「紫の破線」の下限0.9200ドル近辺を下に抜けて、「売りシグナル」を発した、と考える。
だから、サポート・ライン(2)「ピンクの破線」を割り込んで発せられた「売りシグナル」と、ボックス相場「紫の破線」を割り込んで発せられた「売りシグナル」と、連続して「売りシグナル」が点灯したことになる。
ボックス相場「紫の破線」の下限を割り込んで発せられた「売りシグナル」のターゲットは、ボックスの値幅分(300ポイント)下の0.8900ドル近辺だ。
日足チャートを見てのとおりに、すでに、ターゲットを達成している。
(出所:米国FXCM)
ターゲット達成後(0.8900ドル近辺到達後)もさらに下落して、0.86ドル台ミドルの安値を更新したが(通常は、安値更新は「売りシグナル」なのに)、急落せずに、反発した。
この反発は、短期のサポート・ライン「ピンクの破線」に従っていた、と考える。
この短期のサポート・ライン「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発して下落した。
しかし、ごく目先の相場は、0.85ドル台前半程度の安値をつけてから反発している。
調整の反発が起こっているが、レジスタンス・ライン(2)「青の破線」を上に抜けない場合は、「売りシグナル」が有効と考える。
現在の相場は、「緑の破線」で示した小さいボックス相場を形成中、と考える。
すでに述べたとおりに、改めて安値を更新する場合は「売りシグナル」なので、要注意と考える。
■4時間足では安値更新のたびに「売りシグナル」点灯
最後に、4時間足チャートをご覧いただきたい。
豪ドル/米ドルの短時間のチャートを見ると、安値を更新する際に、「売りシグナル」を発した、と考える。
(出所:米国FXCM)
「売りシグナル」を発して下落した後で、リバウンド(反発上昇)もあるのだが、改めて安値を更新して、「売りシグナル」を発している。
このところの相場は、「新安値を更新する際に『売りシグナル』を発するパターン」が継続していた、と考える。
豪ドル/米ドルは、レジスタンス・ライン(1)「青の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
そして、0.88ドル台前半の戻り高値を上に抜けて、さらに「買いシグナル」を発した、と考える。
しかし、上値も限定的で、「緑の破線」で表示した小さいボックス相場を形成した、と考える。
ボックス相場「緑の破線」の上限は0.89ドル台前半程度、下限は0.86ドル台前半程度と考えている(値幅300ポイントのボックス相場と考える)。
(出所:米国FXCM)
このボックス相場「緑の破線」の中で、サポート・ライン(1)「ピンクの破線」に従っていたのだが、サポート・ライン(1)「ピンクの破線」を割り込み「売りシグナル」を発し、ボックス相場「緑の破線」の下限を割り込み、さらなる「売りシグナル」を発した、と考える。
■微妙な局面だが、上値は限定的か
この「売りシグナル」に従い、0.85ドル台前半まで下落したのだが、
調整の反発(上昇)が起こっている。
レジスタンス・ライン(2)「青の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。
微妙な局面だが、上値も限定されるのではないか、と考えていた。
つまり、ボックス相場「紫の破線」を形成中、と考える。
よって、上値にストップ・ロス・オーダーを置いて「豪ドル売り・米ドル買い」がセオリーと考える。
ごく目先の相場は、短期のサポート・ライン(2)「ピンクの破線」を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
この「売りシグナル」のターゲットは、0.85ドル台前半程度だが、安値を更新して、ボックス相場「紫の破線」を割り込む場合は、さらなる「売りシグナル」なので、要注意と考える。
(2014年11月19日 東京時間15:35記述)
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