■【押し目買い】ブラックフライデー前の利益確定売りに注意
今週(11月24日~)は細かな経済指標もあるんですが、それよりも注目したいのは何もない27日(木)。この日はサンクスギビングデー(感謝祭)でアメリカがお休み。翌28日(金)も「ブラックフライデー」で、株式市場の取引時間は短縮されます。
ブラックフライデー前で、米国株でも米ドル/円でも利益確定売りが出やすい地合いです。

(出所:米国FXCM)

(出所:米国FXCM)
日本の衆院選投票日の12月14日(日)までは米ドル/円や日経平均の急落は考えにくいですし、円安のスピードが加速しています。
マーケットのコンセンサスである「2014年末120円」に急接近しているため、先週、11月21日(金)の麻生コメントのように、政治家からは選挙対策の意味も込めた円安牽制発言が出やすい。先週(11月17日~)とは違い、高値追いは禁物。反落したところを拾いたいですね。

(出所:米国FXCM)
ちょっと気が早いですがブラックフライデーからはクリスマス商戦の始まり。アメリカの小売業がいちばん盛り上がる時期ですし、個人消費の割合が大きい米国経済ですから、景気を占う意味でも注目されます。
11月28日(金)の売り上げが好調なら、翌週、12月1日(月)の米国株は一段高の可能性があります。

(出所:米国FXCM)

日程:11月27日(木)は休場、28日(金)は米国株は短縮取引
ポイント:休暇前の利益確定売りの動き、小売業の売上げ
■【中長期】ゴールドマンが円安見通しを大幅修正
米ドル/円で注目したいのがゴールドマンサックスの見通し。これまで2015年末に1ドル=120円と予想していたのを130円へと大幅上方修正しました。
僕を含め、ディーラーの間でも「2015年は130円」という声が高まっていますが、ゴールドマンのような大手銀行が130円と声高に言い出すことに意味があります。ゴールドマンは以前から「ユーロ/米ドルは2017年末にパリティ(1ユーロ=1米ドル)」と予測していますから、中長期的に米ドル高が続くということなのでしょう。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 週足)
ブラックフライデー前に米ドル/円で押し目があれば、買えていない輸入企業、年金も買っていくのでしょうし、僕らも買っていきたいですね。

(出所:米国FXCM)

2015年末:1ドル130円、1ユーロ1.15ドル
2016年末:1ドル135円、1ユーロ1.05ドル
2017年末:1ドル140円、1ユーロ1.00ドル
(次ページではスイス中銀が設定する防衛ラインの話題が…)
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