■【円売り】総選挙まで米ドル/円は押し目買いの短期回転
12月5日(金)には月初恒例の米国の雇用統計があります。今回は事前予想が割れており、そこで注目したいのが3日(水)の深夜に発表されるベージュブック(地区連銀経済報告)。

米11月雇用統計は12月5日(金)22時30分の発表
(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 米国主要経済指標の推移)
FED製造業サーベイ、連銀地区別サービス業サーベイともに、11月の労働市場はかなり強かったようで、ベージュブックでも雇用の強さについての言及があるようだと、雇用統計は予想を上回る数字になる可能性があります。そうなると1ドル119円、120円といった水準が見えてくるかもしれない。
原油安も円安の追い風となっています。原油安による為替への影響にはいろんなロジックが考えられますが、今、支配的なのは「円安による輸入物価の上昇を原油安が相殺し、もう一段の追加緩和を促し、円安へ」というロジック。
し かし、気をつけたいのは円安の速度。米ドル/円が121円、122円と一気に円安が進むようだと、衆院選を控えていますから政治家からの口先介入が出やす い。117~121円程度のレンジを想定して、「押したら買って・上がったら利食って」と短期で回していくのがいいだろうと思います。
【参考記事】
●衆院選までドル/円は116~121円のレンジ。120円接近で口先介入が出やすい理由は?(12月2日、西原宏一)

(出所:米国FXCM)

発表:12月3日(水)28時(日本時間4日(木)4時)
ポイント:雇用に関する言及

発表:12月5日(金)22時30分
前回:プラス21.4万人(非農業部門雇用者数)
予想:プラス22.5万人(非農業部門雇用者数)
(構成/ミドルマン・高城泰 イラスト/スージー甘金)
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