■安い原油価格に市場が慣れてしまえば、材料ではなくなる
直近になって、「原油価格の大幅下落」や「ロシア通貨ルーブルの大幅下落」など、気になる変化が顕在化している。
しかしながら、「ロシア通貨ルーブルの大幅下落」とは、すなわち「米ドルの上昇」のことである。つまり、ルーブルが下落傾向を保つ場合は米ドル高になる、ということだ。
【参考記事】
●【ロシア異変】1日で14%ものルーブル安!ロシアは政策金利を6.5%上げて17%に!
●緊急利上げ後も約20%もロシアルーブル安が進行! その後は約11%反発と大荒れ!

(出所:CQG)
「原油価格の大幅下落」も、基本的には、日米欧の経済にとって悪い材料ではない、と考える。
原油価格は、当面のところ上昇しないで低位安定と考えるが、その安くなった価格に、皆が慣れてしまえば、外国為替市場を動かす材料にならなくなるだろう、と考える。

(出所:米国FXCM)
慣れるには時間が必要だが、その必要な時間とは、せいぜい2、3カ月程度、と踏んでいる。
もちろん、現時点で、まだ現れていない「新たなテーマ」や「新たな問題」は、来年(2015年)になれば、数多存在するだろう、と考える。
それは、それらの新たなテーマが顕在化した時点でその都度、考え方に修正を加えていけば良いことであり、今の時点でそれを心配するのは、杞憂と言って良いのだろう。
(2014年12月24日 東京時間12:30記述)
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