■【ユーロ】追加緩和の可能性が高まった
今週(1月5日~)はユーロ/米ドルが下に大きく窓を開けて始まり、2006年来の安値水準をつけました。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 1時間足)
きっかけはドイツのシュピーゲル誌が「独政府 ギリシャのユーロ圏離脱容認も」との記事を載せたこと。1月7日(水)発表のユーロ圏HICP(消費者物価指数)はマイナス転落の予想もあり、1月22日 (木)のECB(欧州中央銀行)理事会でQE(量的緩和)に踏み切る可能性が高まっています。

ユーロ圏12月消費者物価指数(HICP)は1月7日(水)19時の発表
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:欧州主要経済指標の推移)
美子さんの見通しだと、どのくらいの確率?
50%くらいじゃないですか。ECBは中銀の責務である「物価の安定」をずっと達成できていませんから、ドラギさん(ECB総裁)はQEに踏み切ると思います。もちろん、ドイツは大反対ですし、ドイツ政府の同意を得ないまま実行するのは異例なので、ドラギさんは辞任しちゃうかもしれませんね。
ユーロは実効レートでも節目だった99ポイントを割っていますし、1月25日(日)に総選挙を控えたギリシャでは最大野党の党首がギリシャ債務の踏み倒しを公言していて、その債務の一部はECBも保有しています。ユーロは何から何まで売り材料ばかり。戻りがあったとしても1.20ドル程度でしょうね。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間足)

発表:1月7日(水)19時
前回:前年同月比+0.3%
予想:前年同月比-0.1%
(次ページでは年末年始の相場と米雇用統計の話題が…)
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