■2015年年初は窓を開けてスタート
日足チャートに、レジスタンス・ライン「青の破線」を表示した。なお、このレジスタンス・ライン「青の破線」は、傾きを調整して目先の高値に合わせている。
(出所:米国FXCM)
このレジスタンス・ライン「青の破線」を大きく上に抜けていく場合は、「相場の底打ち」や、「大きな修正局面(調整の反発上昇)」を考える必要が出てくる。
今の時点(現状の値動き)では、まだ、そのような「シグナル」は出ていない、と判断している。
ボックス相場「紫の破線」を割り込んでからの相場は、「緑の破線」で示した小さなボックス相場を形成した、と考える。このボックス相場「緑の破線」の上限は、1.2600ドル近辺、下限は1.2250ドル近辺と考える。
(出所:米国FXCM)
そして、このボックス相場「緑の破線」を下にブレイクして、「売りシグナル」を発した、と考える。
2015年年明けの相場で、1.2000ドルを割り込み、「窓(Gap)」を空けている。
今のところ、この「窓(Gap)」は、窓埋めをしていない。
窓を埋めても、このまま窓を埋めなくとも、この「窓(Gap)」自体が、「売りシグナル」だ。
週足のコメントで、すでに述べたが、1.18ドル台を下に抜けて「ヘッド&ショルダー」を完成させたので、大きく急落する可能性がある。要注意だ。
■2014年11月、12月は4時間足でボックス相場形成
最後に、4時間足チャートをご覧いただきたい。昨年(2014年)の11月、12月のユーロ/米ドルは、「紫の破線」で表示したボックス相場を形成した、と考える。
ボックス相場「紫の破線」の上限は1.2600ドル近辺、下限は1.2250ドル近辺と考える。
(出所:米国FXCM)
さらに、このボックス相場「紫の破線」のインサイド(内側)に、「赤の破線」で小さいボックス相場を表示した。
ボックス相場「赤の破線」の上限は1.2600ドル近辺、下限は1.2350ドル近辺と考える。
ユーロ/米ドルは、1.2350ドル近辺を割り込み、安値を更新したことで、ボックス相場「赤の破線」の下限を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。
この「売りシグナル」に従い、1.2300ドルを割り込み、さらに安値を更新して、1.22ドル台ミドルをつけたが、1.22ドル台ミドルから1.25ドル台後半に、大きく反発急騰した。
調整の反発(上昇)と考える。
■ボックス相場を下抜けし、次々と売りシグナル点灯
1.2300ドルには、オプション取引に伴ういわゆる「防戦の買い(ユーロ買い)」があった、と推測できる。
1.2300ドルにオプション取引があるのならば、その上下の1.2350ドル、1.2250ドルにも同様のオプション取引があっただろう、と推測できる。
この時点で、当面のところは、「下限1.22ドル台ミドル-上限1.2600ドル」のボックス相場「紫の破線」に注目する必要がある、と考えた。
(出所:米国FXCM)
このボックス相場「紫の破線」を上に抜ける場合は、本格的な修正局面(調整の上昇局面)を想定する必要がある、と考えた。
逆に、このボックス相場「紫の破線」の下限を下に抜ける場合は、1.2000ドルを想定する必要が出てくる、と考えた。
相場は、見てのとおりに、1.22ドル台ミドルを下に抜けて、ボックス相場「紫の破線」の下限を下に抜けた。
「売りシグナル」を発した、と考える。
ユーロ/米ドルは、安値を更新して、1.2100ドルを割り込み…
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