■【ギリシャ】2月11日(水)のユーロ圏財務相会合に注目
今週(2月9日~)の経済指標で注目しているのは、13日(金)のユーロ圏GDPぐらいですが、イベントに翻弄される1週間になりそう。

ユーロ圏10-12月期GDPは2月13日(金)19時00分の発表
(詳しくはこちら → 経済指標/各国GDP成長率の推移)
順番に行くと、週初にG20(主要20カ国財務相・中央銀行総裁会議)。10日(火)にはエコノミスト誌が主催する講演会があって、IMF(国際通貨基金)の首席エコノミストであり、辛口で知られるブランシャールさんが話をします。
前米財務長官のガイトナーさんも参加するので、一般的な注目度は低いイベントですが、要注意です。
日本は祝日ですが、2月11日(水)にはユーロ圏の財務相会合がありますね。何が出てくるかわからないので注目しておいたほうがいいでしょう。
ユーロは先週(2月2日~)から上昇と下落がぐるぐると変わる「チューチュートレイン」状態。

(出所:米国FXCM)
ギリシャ財務相のバルファキスさんが債務の交換案を出してユーロが買われ、ECB(欧州中央銀行)がギリシャ国債の担保特例を廃止すると言っては売られ、2月9日(月)にはグリーンスパンさん(元 FRB議長)がギリシャのユーロ圏離脱について言及したことで売られています。
今週(2月9日~)もギリシャに翻弄されることになるのでしょう。

開催:2月11日(水)25時30分~
ポイント:ギリシャへの財政支援の行方

発表:2月13日(金)19時
前回:+0.8%(前年比)
予想:+0.8%(前年比)
■【Grexit】ギリシャのユーロ圏離脱の可能性が急上昇
モルガン・スタンレーは「もし、ギリシャが離脱するならユーロは0.90ドルへ」との予測を出しているようです。
最後にはギリシャが折れるでしょうから「Grexit」(ギリシャのユーロ離脱)の可能性はかなり低いと思うのですが、Grexitによるダウンサイドリスクを考えると、ユーロ圏財務相会合が終わるまでユーロ絡みはスクエアの方針。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロVS世界の通貨 4時間足)
イギリスでは首相官邸がGrexitに備えた協議を始めました。今までは20%程度だったGrexitの可能性がだいぶ高まってきた印象です。2月12日(木)からのEUサミットでも、Grexitについて何らかの見解が示されるかもしれません。

開催:2月12日(木)~13日(金)
ポイント:ギリシャへの財政支援の行方
(次ページでは豪ドル/円に年金の超強力な買いの話題が…)
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