■【ギリシャ】次のヤマ場は2月24日(火)
先週、2月20日(金)でいったん片付いたかに見えるギリシャ救済ですが、今週(2月23日~)も尾を引きます。
今後の流れは、24日(火)にギリシャが「これだけがんばります!」という改革案のリストを提出、その妥当性を「インスティチューションズ」(旧トロイカ=EU、ECB、IMF)が判断します。
おそらく24日(火)が当面の山場。「ギリシャの努力の度合い」と整合性を協議するため、電話でのユーロ圏財務相会合が同日に実施予定となっています。
現行の支援枠組みは2月28日(土)で期限切れですから、チプラスさん(ギリシャ首相)は折れてきましたが、お金が欲しいからと言いなりになっていると前政権と変わらない。
ギリシャ国民の心は離れていきますよね。
どこまで妥協するのか、急進左派連合(Syriza、シリザ)のなかも割れつつあるようですから、ギリシャ議会を通すのも大変そう。
最悪の場合、再度の総選挙や国民投票になるのかも。それにインスティチューションズが承認しても、次はドイツを始め、EU(欧州連合)加盟各国の議会承認が必要です。これもまたすんなり行くわけがない。

判断:2月24日(火)
ポイント:インスティチューションズによるギリシャ改革案の判断
※インスティチューションズ=EU、ECB、IMF
■【ユーロ】Grexitがなければいったん上昇か
依然として「Grexit」(ギリシャのユーロ圏離脱)の可能性は残っていて、そうなれば、ユーロ/米ドルは下に吹っ飛ぶのでしょう。
これがハッキリするまでは、ユーロ/米ドルは動けないですが、もしも、Grexitリスクを無事に通過すれば上に行きそう。

(出所:米国FXCM)
ギリシャ以外にも今週(2月23日~)はイベントがパラパラとあります。25日(水)はドラギECB(欧州中央銀行)総裁の欧州議会での証言、そして、26日(木)は3回目のTLTRO(長期資金供給オペ)。
まだベンチマークとなる数字が出ていないことに加え、今回からは参加条件が変更されるので、いまひとつ感触がわかりません。いずれにしても、参加額が予想以上に大きければ、ユーロが売られやすくなります。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロVS世界の通貨 日足)

開催:2月26日(木)19時15分
前回利用額:第1回TLTRO=826億ユーロ、第2回TLTRO=1298億ユーロ
(次ページではイエレンFRB議長議会証言の話題が…)
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