以下の記事で紹介している旧FXCMジャパン証券(現楽天証券)の口座は2015年12月25日から、マイナンバー制度への対応に伴い、口座開設申込みが一時停止されました。口座開設申込みの再開日は未定です。
なお、旧FXCMジャパン証券の口座と同じインターバンク直結型のNDD(ノーディーリングデスク)方式の口座として代表的なものには、セントラル短資FX[ウルトラFX]やYJFX![C-NEX]があります。
【参考コンテンツ】
●FX会社徹底比較!:セントラル短資FX[ウルトラFX]
●FX会社徹底比較!:YJFX![C-NEX]
2015年3月25日(水)、楽天証券がFXCMジャパン証券を買収することを発表した。
今回の買収では、2015年4月1日(水)付で、楽天証券がFXCMジャパン証券の全株式を米国FXCM Inc.のグループ会社から取得し、同社を子会社化する予定となっている。なお、買収金額は約6200万米ドル(1米ドル=119円換算で約74億円)と発表されている。

■親会社が日本→米国→日本と変遷したFXCMジャパン証券
今回、楽天証券に買収されることになったFXCMジャパン証券だが、元々は、日本のGCIキャピタルが米国のFXCM Inc.(ティッカー:FXCM)と提携し、日本に設立したFXCMジャパンがその前身だ。
その後、FXCMジャパンが米国FXCM Inc.に買収され、日本のGCIキャピタルから米国FXCM Inc.の傘下へ移ったという経緯がある。
さらに、それより先に米国FXCM Inc.の傘下に入っていた日本のFX会社にODL JAPANがあったのだが、同社とFXCMジャパンが合併し、2011年7月10日からFXCMジャパン証券という新商号になった。
そして、2011年10月には、同じく日本のFX会社だったフォーランドフォレックスの買収を完了させるなど、順調に事業を拡大させていた。
【参考記事】
●FXCMとODLが7月10日付けで合併。三京証券「オクトFX」の承継も発表
●FX業界再編の動き。FXCMジャパン証券がフォーランドフォレックスの買収を完了!

■複数の口座を併存させながら、透明性の高いレートも提供
また、FXCMジャパン証券では複数の個性的な口座を提供しているが、これも、FX会社を買収する中で増えていったものだ。
たとえば、[プレミアム口座]は、元々は2011年10月に買収したフォーランドフォレックスが提供していたFX口座「フォーランドオンライン」を継承したものだ。「フォーランドオンライン」はスワップ金利の高さに定評のある口座だった。
また、FXCMジャパン証券は元々はODL Japanのサービスだった「MT4口座」も提供している。これは、コアなトレーダーに人気の高い専用トレードツール「メタトレーダー」(メタトレーダー4、MT4)が使える口座だ。
そのほか、旧FXCMジャパンが提供していたものとして、専用トレードツール「FX Trading Station」が使える「スタンダード口座」、選択型のシステムトレードが可能な「ミラートレーダー口座」もある。
FXCMジャパン証券は、NDD=ノーディーリングデスク方式を採用しているのが大きな特徴。
【参考記事】
●インターバンクのナマのレートで取引できる新タイプのNDD方式口座が登場!
●レアなインディケーター登場! 株ではなく、為替のチャートに取引高が表示できる!

ノーディーリング方式とは、ディーリングデスクを通さず、トレーダーとインターバンクが直接取引するというもの。これによって、「一切、加工のない純粋なインターバンクレート」を実現させるなど、取引環境の充実も図ってきた。
このような特徴を持っているFXCMジャパン証券だが、同社はなぜ、今回、楽天証券に買収されることに…
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