■【大荒れ注意!】イースター休暇中に発表の米雇用統計
今週(3月30日~)、気をつけたいのがカレンダー。アメリカは3月8日(日)から夏時間でしたが、ヨーロッパでも3月29日(日)から夏時間になりました。
【参考記事】
●3月8日(日)から米国は夏時間へ移行。月曜午前3時から取引できるあのFX会社は?
すっかり日が長くなったところでやってくるのが、イエス・キリストの復活祭であるイースター。4月3日(金)はアメリカの雇用統計発表日ですが、欧州などはイースター絡みの休日となっていて、英国やドイツなど主要国は休場。アメリカも株式市場がお休みで債券市場は午前中のみと、マーケットが非常に薄いなかでの米雇用統計となり、値が飛んで荒れる可能性があります。

米3月雇用統計は4月3日(金)21時30分の発表
(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 米国主要経済指標の推移)
しかも今週(3月30日~)は、欧州や米国は第1四半期の期末で、日本は年度末。新年度入りする4月1日(水)まで、マーケットは乱高下することがありそうです。
逆に米国の雇用統計を占う材料であるADP雇用統計はイースター休暇前の発表ということもあり、いつも以上に注目が集まりそうです。
先週(3月30日)も話しましたが、米国株には「ヒンデンブルグ・オーメン」(※)が点灯したり、チャート的にも崩れそうな形ですし、欧州株も調整しそう。
(※編集部注:「ヒンデンブルグ・オーメン」とは、株価を予測するためテクニカル分析指標のひとつ。このシグナルが点灯すると、株式市場のテクニカル的な株価暴落の前兆とされている。また、シグナルは1カ月間有効とされており、80%程度の確率で5%以上の下落が起きるとも言われている)

(出所:米国FXCM)
【参考記事】
●米国株に点灯した下落シグナルが話題!? 米ドル高調整継続でもユーロは戻り売り!(3月24日、西原宏一&松崎美子)
●米当局から米ドル高牽制コメント相次ぐ!米ドル/円は115円に向けて下落開始か(3月26日、西原宏一)
ところが、アジアでは日経平均は乱高下しつつも堅調。上海株に至っては中国が3月30日(月)に不動産規制を緩和したことで急騰しました。

(出所:株マップ.com)
日本株・米国株の相反する動きが続くのか、日本の「くじら」(日本銀行、ゆうちょ銀行、3共済、かんぽ生命、GPIF)は4月からどう動くのか、これらを見る意味でも4月1日(水)以降を待ちたいですね。

発表:4月1日(水)21時15分
前回:+21.2万人
予想:+23万人

発表:4月3日(金)21時30分
前回:+29.5万人(非農業部門雇用者数)
予想:+25万人(同)
ポイント:グッドフライデー(下記参照)のため、市場が薄く値が飛ぶ可能性あり

休日:4月3日(金)
対象国:イギリス、ドイツ、香港、シンガポール、スイス、南アフリカ、カナダなど
ポイント:アメリカは株式市場が休場、債券市場は午前中のみ開場
(次ページではユーロや英ポンドで注目したい材料の話題が…)
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