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大局では変わらず下落のユーロ/ドルだが
目先は1.05ドル台が固いとみる理由とは?

2015年04月01日(水)16:50公開 [2015年04月01日(水)16:50更新]

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■ユーロ/米ドルはまだ底打ちしたとは言えない状況

 最後に、4時間足チャートをご覧いただきたい。 

ユーロ./米ドル 4時間足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 すでに述べたとおりに、1.18ドル台を下に抜けて「ヘッド&ショルダー」を完成したので、ユーロ/米ドルが大きく急落する可能性があり、そのことを大前提に考えると、まだ底打ちしたとは言えない、と考える。

 ユーロ/米ドルは、大きく下落し、安値圏で「赤の破線」で示したボックス相場を形成していた、と考える。

 このボックス相場「赤の破線」の上限は1.1550ドル近辺、下限は1.1250ドル近辺、と考える。

ユーロ/米ドル 4時間足(クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 そして、4時間足チャートを見てのとおりに、このボックス相場「赤の破線」の下限(1.1250ドル近辺)を割り込み、「売りシグナル」を発した、と考える。

 この時点で、ごく目先の下値のターゲットは、それまでの安値である1.1100ドル近辺と考えた。

 ユーロ/米ドルが、もう一回り大きな「青の破線」で示したボックス相場を形成中、と考えたからだ。

 ただし、このボックス相場「青の破線」の下限(1.1100ドル近辺)を、明確に下抜けして、新安値をつける場合は、さらなる「売りシグナル」なので、要注意と考えていた。

 見てのとおりに、「売りシグナル」を発した、と考える。

 1.08ドル台で中段揉みがあったが、安値を更新するとさらなる「売りシグナル」を発した、と考える。

 ユーロ/米ドルは、これらの「売りシグナル」に従い1.0500ドル割れ(1.04ドル台後半)の安値をつけている。

 この下落は、レジスタンス・ライン「緑の破線」に従っていた、と考える。そして、安値圏で、小さなボックス相場「紫の破線」を形成した、と考える。

■3月FOMC後にストップ・ロスを次々つけながら急騰

 2015年3月18日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、その声明文に変更があった。

 イエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長の発言から判断すると、
6月の利上げを否定しないものの、9月以降の利上げの可能性が高い、といった内容だった、と考える。

6月の利上げの可能性が低くなったことを材料に、「米ドル売り(ユーロ買い)」となった。

ユーロ/米ドル 4時間足(再掲載、クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 レジスタンス・ライン「緑の破線」を上に抜けて、「買いシグナル」を発した、と考える。

 ほぼ同じタイミングで、小さなボックス相場「紫の破線」を上に抜けて、
「買いシグナル」を発した、と考える。

 1.07ドル台には、ストップ・ロス・オーダー(=損切りのユーロ買い戻し)があった、と考える。

 下落の過程で、ポイントだった1.08ドル台前半を上に抜けると、もう一段のストップ・ロス・オーダー(=損切りのユーロ買い戻し)があった、と考える(1.08ドル台前半を上に抜けた時点で、「買いシグナル」点灯)。

 下落スピードが速かったことの反動で、1.07ドル台、1.08ドル台に上昇すると、さらに上昇のスピードを加速して、いっきに1.1000ドル近辺まで急上昇した。

節目である1.1000ドルを上抜けしたことで、マーケットは狼狽・混乱していた、と考える。

 1.09ドル台にも、また1.1000ドル近辺にも、もう一段のストップ・ロス・オーダー(=損切りのユーロ買い戻し)があった、と考える。

 しかし、ストップ・ロス・オーダー(=損切りのユーロ買い戻し)をつけると、反転、急落している。

 1.1000ドル近辺のピーク(戻り高値)をつけて反転した後では、結局1.06ドル台前半にまで急落している。

 FOMC、イエレン議長発言を材料に、いわゆる「行って来い」の相場になった、と考える。

■基本的な流れはユーロ下落トレンドだが…

 基本的な流れは、変わらずに「ユーロ下落トレンド」と考える。ただし、1.0500~1.1000ドルの大きなゾーンで、右往左往した印象だ。

 別な言い方をすれば、1.0500ドルから1.1000ドルへの急上昇は、いわゆる「化け線」と考えている。

 「化け線」とは、大きく下落した後で、突如として出てくる「陽線(上昇を示すチャートの形状)」のことだ。

「化け線」が出ると下値が狂う、と一般に言われている。

 繰り返すが、基本的な流れは変わらずに、「ユーロ下落トレンド」と考える。しかし、年明け以降、かなりなスピードでユーロ/米ドルは下落したが、そのスピードが、少し緩やかになる可能性を示唆しているのではないか、と考えている。

■しばらくは1.05ドル近辺のサポートが固そう

 現在のユーロ/米ドルは、「ピンクの破線」で示したボックス相場を形成中、と考える。

ユーロ/米ドル 4時間足(再掲載、クリックで拡大)

(出所:米国FXCM

 最安値の1.0450ドル近辺からの上昇は、短期のサポート・ライン「青の破線」に従っているが、これを割り込み「売りシグナル」を発した、と考える。

 ただし、しばしの間はこのボックス相場「ピンクの破線」が持続するのではないか、と考えている。

 上述のとおりに、「化け線」が出て下値が狂う状況とすると、しばらくの間は1.0500ドル近辺のサポートが強いのではないか、と考えるからだ。

 だから、しばらくの間は1.06ドル台、1.05ドル台での積極的な「ユーロ売り」は避けた方が良いのではないか、と考えている。

 ただし、1.04ドル台ミドルを下に抜けて、新安値を更新する時は、「売りシグナル」なので、その場合は「ユーロ売り・米ドル買い」でついていくべきところだ。

(2015年4月1日 東京時間13:30記述)

松田哲の「FX一刀両断!」
松田 哲 (まつだ・さとし)

早稲田大学法学部卒業。三菱信託銀行、フランス・パリバ銀行、クレディ・スイス銀行などを経て、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーとして活躍。現在は松田トラスト&インベストメント代表取締役として、法人・個人向けコンサルティング業務を行っている。著書『外貨崩落』(技術評論社)などで米ドル/円相場、クロス円相場の下落を見事的中。近著に『1勝9敗でも勝てる松田式FX!』(ダイヤモンド社)がある他、『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?』(技術評論社)、『FXの教科書』(扶桑社)、『投資で浮かぶ人、沈む人』(PHP研究所)、『FX「シグナル」を先取りして勝つ!』(技術評論社)などの著書がある。

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