■【Grexit】出るか、残るか、決戦は金曜日!
今週(4月20日~)のヤマ場は24日(金)のユーロ圏財務相会合です。ギリシャ支援延長の条件である改革案の期限が4月末。ギリシャはすでに修正改革案を提出していますが、今回のユーロ圏財務相会合で承認を得られるのかどうか。
ギリシャにとって決戦の金曜日となるのですが、メディアでは“Dワード”(Default、デフォルト)が飛び交っています。
【参考記事】
●浜田参与の発言もあり円安は調整局面。ドル/円よりユーロ/円の売りに妙味?(4月14日、西原宏一&松崎美子)
●「ポンド危機」を招いた張本人がギリシャはユーロ圏をたぶん離脱すると発言!(4月16日、西原宏一)
僕の見ているテクニカル指標だと、ユーロ安は調整を示していますが、Grexit(ギリシャのユーロ圏離脱)の懸念が高まっているため、ユーロのショートは継続しています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロVS世界の通貨 日足)
ギリシャの修正改革案に対してEU(欧州連合)が首を縦に振ることは、奇跡でも起きない限り、無理でしょう。ギリシャでは国民投票や解散総選挙の声が高まっていて、チプラス首相率いる急進左派連合(Syriza、シリザ)では内部分裂の兆しも見えます。チプラスさんは四面楚歌に陥りつつありますね。
ユーロ/米ドルはどんなに戻しても、上は1.1050ドル。1.0850ドルが当面の高値になると見ています。

(出所:米国FXCM)
モルガン・スタンレーが「トレード・オブ・ザ・ウィーク」として推奨しているのは、1.0900ドルで売り、ストップが1.1050ドル、ターゲットはパリティ(1ユーロ=1米ドル)というトレードです。

(出所:米国FXCM)

開催:4月24日(金)
ポイント:ギリシャが提出した修正改革案の審議
■【日本株反落】投信マネーの拡大はトップアウトの兆候
ユーロ圏ではDAX(ドイツの代表的な株価指数)が下落していますし、今週(4月20日~)は日本、米国、欧州とも株価にも気をつけたい。日経平均は一時、2万円をつけたものの、ITバブル時の高値2万833円には届かず反落しました。

(出所:米国FXCM)

(出所:米国FXCM)
気になるのは投資信託の動向です。2000年のITバブルでは、日本株戦略ファンドが「1兆円ファンド」として注目を集めた途端、高値をつけて急反落しました。今は企業価値向上に着目したファンドになりますが、ITバブル時と同じような感じで、ファンドが資金を集めています。
投信に入ってくるのは投資経験の浅い人の新規マネーが多く、これが増えてくると当面の天井となる可能性があります。
米国株も危ういですね。先週末(4月17日)はNYダウが300ドル近く下げましたし、今週(4月20日~)は重量級の企業決算発表が並びます。
米ドル高の影響という意味で注目されるのは、マクドナルドやスターバックス、コカ・コーラなどグローバルに展開する企業。特にマクドナルドの安全性への問題は世界でも問題になっています。
業績が悪化しているなか、米ドル高も加わって二重苦となる可能性があります。

開催:4月24日(金)
ポイント:ギリシャが提出した修正改革案の審議
(次ページでは日本の貿易収支についての話題が…)
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