■【ユーロ】ドイツ国債のセリング・クライマックスで乱高下
今週(5月11日~)、いちばん大事になりそうなのが13日(水)。大きな指標、イベントが重なっています。
ひとつがユーロ圏GDP速報値。フランス、ドイツ、イタリアのGDPも出ますが、ドイツ以外は改善、ユーロ圏全体でも改善する予想で、ユーロのサポート要因になりそう。

ユーロ圏1-3月期GDPは5月13日(水)18時の発表
(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 各国GDP成長率の推移)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロVS世界の通貨 日足)
13日(水)はECB(欧州中央銀行)の議事録も発表されます。女性が乱入した4月開催分の議事録ですが、ギリシャへのELA(銀行向け緊急流動性支援)増額について、どんな議論の末に決まったのか、ECB理事たちの態度に注目したいと思っています。
ユーロ圏では先週(5月4日~)、「Bunds」(ブンズ、ドイツ国債)の利回りが大きく上昇。7日(木)には0.79%台まで急騰(国債価格は下落)し、ユーロ/米ドルも1.14ドル手前まで急上昇しましたが、その日のうちに、Bundsの利回りが0.58%まで急速に戻したことでユーロも戻しました。

(出所:CQG)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間足)
Bundsはセリング・クライマックスを終えて沈静化したようですから、ユーロ/米ドルは下方向のメイントレンドに戻っていくのかなと思います。
【参考記事】
●人生最大の売りチャンスで独国債急落! 独国債利回り急騰でユーロは上値追いか(5月7日、西原宏一)
そのせいか、週明け(5月11日)になってユーロ売りを推奨する銀行が増えてきましたね。彼らのターゲットはパリティの1.00ドルから1.04ドルあたりです。

(出所:米国FXCM)

発表:5月13日 (水)18時
前回:プラス0.3%(前期比)
予想:プラス0.4%(前期比)

発表:5月13日(水)20時30分
ポイント:ギリシャの銀行向けELA(緊急流動性支援)がスムーズに決まったのかどうか
(次ページでは総選挙後に急騰した英ポンドの今後について…)
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