■【米ドル/円】市場の話題は「2007年との違い」
米ドル/円は西原さんがこのところずっと話していた長期トレンドラインを抜けてから、視界が晴れて一気に上昇していきましたね。
【参考記事】
●長期トレンドラインがカギ! 米ドル/円は122.35円を上抜けると視界が一気に晴れる(5月26日、西原宏一&松崎美子)

(出所:米国FXCM)
今、話題となっているのが、米ドル/円が124.14円の高値をつけた2007年との比較。

(出所:米国FXCM)
米国の政策金利であるFF金利(※)は、当時、5.25%で日本はゼロ金利。
今よりも金利差がずっと大きかった当時と同じ水準まで米ドル/円が上昇しているのは、金利差の拡大期待もありますが、日本の公的資金が買っていることが大きい。
(※ 編集部注:「FF金利」とは、フェデラルファンド金利のことで、FFレートとも呼ばれる。米国の政策金利)
●125円に急接近のドル/円は128円も視野に! なぜ、ドル高・円安は突然加速したのか?(5月28日、西原宏一)

「今の円安はスペック(投機)の買いだから早晩クラッシュする」という声もありますが、公的資金が買っている分、円キャリー(※)トレーダーが主導した2007年よりもしっかりした上昇です。
(※編集部注:「キャリートレード」とは一般に金利が非常に低い通貨で資金を調達し、それを相対的に金利の高い通貨に替えて運用する手法のことをいう。FXにおける「円キャリー取引」(円キャリートレード)とは、金利の低い円を売り、金利の高い外貨を買って金利差を稼ぐ手法のこと)

(出所:米国FXCM)
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