■【上海株急落】市場の焦点は指標よりも中国へ
驚きましたね、上海株の急落。7月27日(月)だけで8.5%もの下落となり、1日の下落幅としては2007年以降で最大だそうです。

(出所:CQG)
中国政府が公安まで登場させる株価対策を打ち出して、上海市場はもう少し持つかと思ったのですが、予想外に早く来た印象ですね。
【参考記事】
●上海株暴落で中国警察当局が動いた! ビル・グロス氏もビビる驚きの対応とは?(7月9日、西原宏一)
IMF(国際通貨基金)が政府の株価対策をやめるよう勧告したことの影響もありそう。7月27日(月)の段階で何も対策を打ち出さなかったのは、打つ手がないのか、打てないのか。
いずれにせよ、僕の見ているチャートだと日経平均もNYダウも上海株もすべて売りサインが点灯しています。
7月27日(月)の欧州株は下げたものの、ECB(欧州中央銀行)のQE(量的緩和策)継続に対する期待感からか、下落幅は1~2%前後。世界的な急落とはなっていません。
今週(7月27日~)は、FOMC(米連邦公開市場委員会)や英米のGDP、ユーロ圏CPIの発表などもあり、上海株の急落が世界に波及せず、早く収束するようならイベントや経済指標に目が向いてくるのでしょうが、そう簡単に収まるとも思えません。

英4-6月期GDPは7月28日(火)17時30分の発表
(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 各国GDP成長率の推移)

米4-6月期GDPは7月30日(木)21時30分の発表
(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 各国GDP成長率の推移)

ユーロ圏7月CPIは7月31日(金)18時の発表
(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 欧州主要経済指標の推移)
欧州関係者が恐れているのは、7月28日(火)に再開予定のギリシャ株式市場。これだけ地合いが悪い中でギリシャ株が持ちこたえられるのか。無理な場合には、欧州株がギリシャにつれ安となる危険性もあります。

(出所:CQG)

発表:7月29日(水)27時
ポイント:次回9月会合での利上げシグナルがあるかどうか

発表:7月30日(木)21時30分
前回:マイナス0.2%(前期比年率)
予想:プラス2.5%(同)
(次ページでは上海株急落によるオセアニア通貨への影響の話題が…)
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)