■2015年5月下旬まで約6円幅のボックス相場を形成していた
米ドル/円は、「緑の破線」で表示した約6円幅のボックス相場を形成した、と考える。
(出所:米国FXCM)
3月10日(火)の値動きで、従来の高値である121.85円を上に抜けて、高値122.00-05円水準をつけた。
しかし、明確に122.00円を上に抜けていないので(=高値を更新したのに、跳ね上がらなかったので)、この時点ではボックス相場「緑の破線」が維持されていた、と考える。
俯瞰すると米ドル/円の上昇は、サポート・ライン(1)「青の破線」に従っていた、と考える。
このサポート・ライン「青の破線」(1)を割り込み、「売りシグナル」を発して118円台前半にまで下落した。
この下落の原因は、「3月のFOMC(米連邦公開市場委員会)の発表とイエレンFRB(米連邦準備制度理事会)議長の発言で、米国の利上げが、6月ではなく、9月以降になりそうだ、と多くの市場参加者が判断したこと」だと考える。
つまり、米国の利上げに対する期待が先延ばしされたことを材料に、「米ドル売り・円買い」になった、と考える。
■ボックス相場の上限122円を上抜け125円台後半まで急騰
しかし、118円台前半からは120円台に急反発した。そして、米ドル/円は、「ピンクの破線(細線)」で示したボックス相場を形成した、と考える。
そして、米ドル/円は、「ピンクの破線(細線)」で示したボックス相場を形成した、と考える。
ボックス相場「ピンクの破線(細線)」の上限は122.00円近辺、下限は118円台前半(ないしは118.00円近辺)と考える。
(出所:米国FXCM)
大局で見れば、ボックス相場「緑の破線」の内側での値動きであり、大きな流れの中での米ドル/円の上昇トレンドに変化がない、と判断した。
そして、ボックス相場「ピンクの破線(細線)」とボックス相場「緑の破線」の共通の上限である122.00円近辺を明確に上に抜ける場合は、「買いシグナル」なので、要注意と考えていた。
日足チャートを見てのとおりに、「買いシグナル」点灯と考える。この「買いシグナル」に従い、125円台後半の高値をつけている。
122.00円近辺を、明確に上に抜けたので、サポート・ライン(2)「青の破線」を表示した。
125円台の高値をつけてから120円台まで下落し、そして反発したので、
サポート・ライン(2)「青の破線」の傾きを緩やかにして、120円台の安値に合わせている。
そして、現在の米ドル/円は、「茶色の破線」で表示したボックス相場を形成中、と考える。
■4時間足チャートでは最高値更新のたびに「買いシグナル」
最後に、4時間足チャートをご覧いただきたい。米ドル/円は、5月下旬に、従来の高値122.00円近辺を更新して、「買いシグナル」を発した、と考える。
(出所:米国FXCM)
「米ドル買い・円売り」でついていくところ、と考える。
この「買いシグナル」が発せられた時点で、上値のメドは過去(2007年6月)の高値である124円台前半程度なのだが、早々に124円台前半をつけている。
122.00円を越えてからの値動きでは、最高値を更新する際に、「買いシグナル」を発した、と考える。
4時間足チャートに表示したように、123円台前半、124.50円近辺、そして、125円台前半を上に抜ける場合が、そのケースだ。この上昇過程では、サポート・ライン(1)「ピンクの破線」に従っていた、と考える。
125円台後半の高値をつけてから、米ドル/円は…
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