■【日本株】米国株続落も、TOPIXは異常な強さ
日本はお盆休みで、外国人もバカンスを取る人が多い時期。ロンドンの街も簡単に右折・左折できてしまうくらい人や車が少なくなっています。
今週(8月10日~)はイベントも参加者も少ないのですが、こんなときにヒョコっと動くこともあるので、逆に注意したいですね。
特に日本株。昨年(2014年)と同様にお盆明けからの上昇を想定していましたが、思ったより早く上がってきています。背景は公的年金、それに米系ファンドの買い。
【参考記事】
●メイントレンド回帰ならユーロは戻り売り! 今年の秋はなぜ米ドル/円が買いなのか?(8月4日、西原宏一&松崎美子)
中国を筆頭に新興国株が不調なため、ファンド勢はパフォーマンスを上げるには堅調な日本株を買うしかありません。

(出所:CQG)

(出所:株マップ.com)
NYダウは下げているのに、日本株は強いですよね。
先週、8月7日(金)までNYダウは7日続落。それなのに、TOPIXは10日(月)まで9日続伸と異常な強さを発揮しています。

(出所:CQG)

(出所:株マップ.com)
ただ、日本株は円ベースだと今年(2015年)、19%の上昇なんですが、米ドルベースでは14%までパフォーマンスが落ちます。
日本株を買う欧米のファン ドは為替でやられないよう、円を売ってヘッジ(※)しますから、日本株が上がれば米ドル/円も上昇するというロジックになります。
(※編集部注:日本株を単純に買うだけでなく、同時に円売りを行って、円安に対するヘッジをかけようとすることを指している)
(次ページでは戦後70年談話や原油安の話題が…)
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