■NYダウが一時、1000ドル以上の大暴落!
驚きました。私が間違い電話に出ている数分の間に、米ドル/円が119円台から116円台に急落って…。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 15分足)
以前にも話しましたが、この数か月でRBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])やRBNZ(ニュージーランド準備銀行[ニュージーランドの中央銀行])がそれまでの通貨安誘導発言を控えるようになりました。
【参考記事】
●ハト派的な米FOMCで米ドル/円急反落! NZドル/円が80円割れ濃厚な理由とは?(6月18日、西原宏一)
●NZドルは1200pips急落! NZ中銀がさらに利下げする公算が濃厚な理由とは?(7月23日、西原宏一)
この2行は世界経済に敏感でリーディング・インディケーター的な存在。この2行が通貨安誘導をしなくなったということは何か異変を察知しているのではないかと考えていましたが、とうとう来たかという印象。
8月24日(月)のNYダウは一時、1000ドル以上の暴落となりましたが、サマーズ前米財務長官による「アメリカの金融引き締めが正しい選択かどうかは、はなはだ疑わしい」とのツイートがきっかけになったのか、米国株はいきなり反転。不安定な動きとなっています。

(出所:CQG)
今回の震源地は中国ですが、先週末、8月21日(金)にNYダウが1万7000ドルを割ってから明らかに世界がおかしい…。

(出所:CQG)
NYダウの1万7000ドルは重要なサポートでした。今までは上海株が暴落しても中国人民元が切り下がってもどうにか持ちこたえていたのですが、本丸である米国株が崩れてから世界が総崩れ。こうなるとファンド勢は資金確保のため、利益が出ている日本株を処分せざるを得ない。

(出所:株マップ.com)
日本企業の業績が悪化したからではなく、他のポートフォリオでの損失補填のため、我先にと日本株を利益確定している展開。アベノミクスの株高政策にも黄色信号が灯っています。ここまでマーケットが崩れてしまうと、補正予算程度では戻せないでしょう。

ポイント:8月25日(火)以降も急落が続くのかどうか
(次ページでは急落する新興国通貨の話題が…)
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